「リボルバー〈1988年〉」(1988)

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64点64
佐藤正午の同名小説を荒井晴彦が脚色、ベテラン藤田敏八がフットワーク軽く演出している。鹿児島県警の巡査部長・清水は勤務中、公園で中年サラリーマンの阿久津に頭を殴られ拳銃を奪われる。この一挺のリボルバーをめぐって、様々な人々が織り成す人間模様。冒頭の海水浴場のシーンで、ゼイ肉のついたお腹を水着でさらけ出す沢田研二をはじめ、不安と疲労にさいなまれている連中を一つの画面に集合させておきながら、物語が進むにつれてバラバラに解き放っていく構成が見もの。日本映画には珍しい青春群像劇の成功作で、藤田監督は数多い登場人物を手ぎわよく整理している。

あらすじ

巡査部長の清水信彦は見合いの相手・亜代と付き合っていたが、あまり結婚したいとは思っていなかった。ある日清水は公園で、会社員の阿久根に拳銃を奪われた。阿久根は不倫の相手で同じ会社のOL・美里が別の男と結婚することになり逆恨みしていた。しかし、二人を殺すことはできず、拳銃を動物園のゴミ箱に捨てた。それを拾ったのは高校生の進。彼はある晩レイプの現場を目撃したが何もできず、犯人に殴られてしまった。進はその男・石森を殺したくて鹿児島から札幌へ追った。清水は拳銃を奪われた責任をとって警察署を退職。ふと知り合ったホステスの節子のヒモのような生活を送っていた。だが、自分の拳銃のありかを知って少年に殺人を犯させまいと、進のガールフレンド、佐伯直子と共に札幌へ旅立った。進は石森の居場所をつきとめたが、いざ命乞いされると撃てなかった。しかし、その時進の落とした拳銃を亜代が拾い、自分をふった清水に向けて撃った。だが、その弾ははずれて、競輪狂・蜂矢の体に当たった。それまでツキに見放されていた蜂矢は痛みをこらえながら相棒の永井と共に「これでツキが戻ってくる」と喜んだ。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1988年
製作国 日本
上映時間 115
カテゴリ 人間ドラマ
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