「パイナップル・ツアーズ」(1992)

【DVD発売中】

66点66
琉球大学出身の3人の新人監督が“沖縄の本当の姿を撮りたい“という思いから作り上げたオムニバス映画。謎の病で声を失ったオペラ歌手が占い師に占ってもらうために里帰りする「麗子おばさん」。土地の言葉もわからぬまま島に流れ着いて住み始めた若者が、島の年寄りに見込まれ、本人もわけがわからぬままに島の娘と結婚させられそうになる「春子とヒデヨシ」。東京のリゾート開発会社が島に眠る米軍の不発弾に1億円の懸賞をかける「爆弾小僧」の3つのエピソードが、地元の役者とコトバによっていきいきと描かれる。沖縄以外では標準語字幕付きで上映。

あらすじ

1「麗子おばさん」アメリカ軍人の父、具良間島出身の母をもつオペラ歌手の麗子は原因不明の病気で声が出なくなり、娘の由美子と一緒に島に里帰りしてユタ(占い師)に占ってもらう。ユタによると病気の原因はアメリカ軍人だった父親がこの島に落とした不発弾らしい。早速、不発弾探しを始める麗子と由美子。ホテル建設を予定している島ではこの不発弾のうわさに大騒ぎ。だが、結局不発弾は見つからない。不発弾は島を開発から守る守り神でもあった。麗子は島に残ることになり、庭に集まった人達は彼女の声のない歌に聞き入るのだった。 2「春子とヒデヨシ」それから、数年後……。ヤマト(日本)からやってきた青年・ヒデヨシは、ひょんなことから島の娘・春子と子宝の神様シロミキヨにお参りするハメになる。だがその効果のほどを知らないヒデヨシは、連絡船かすみ丸の船長リンスケと相棒タルーにだまされて、満月の夜、春子を夜這いするハメに。それによって春子は妊娠し、2人は結婚させられることになる。何とか逃げ出そうとするヒデヨシだったが、島では2人の結婚に大騒ぎでなかなか逃げられない。そんな台風が過ぎた朝、春子は無事女の子を出産するのだった。 3「爆弾小僧」それから、また数年後……。パンク・バンド“爆弾小僧”を結成した幼なじみアキラと夏子は、島の問題児。なんとか島にホテルを建てたい日本のリゾート会社「富士菊ちょうちんグループ」から派遣された敏腕女性ディベロッパー、スギモトは島のどこかに埋まっている大型不発弾に1億円の懸賞金をかけた。アキラと夏子はロンドンへ行くため、その1億円の奪取作戦を開始するが、なかなかうまくいかない。そんな時、村役場に金があることを知った夏子は、ようやく1億円を奪い、小型飛行機で逃亡を図るが、飛行機は1億円を乗せたまま飛び立ってしまう。必死で飛行機を追うアキラと夏子、そしてスギモト。だが1億円はそのまま島の上空からバラまかれてしまうのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1992年
製作国 日本
配給 スコブル工房=パナリ・ピクチュアズ=琉映
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