「20世紀ノスタルジア」(1997)

【DVD発売中】

67点67
人気アイドル、広末涼子の記念すべき映画デビュー作。「初国知所之天皇」「百代の過客」などの自主映画作品で知られる原將人の劇映画デビュー作でもある。ある日、自らを宇宙人と名乗る少年、片岡徹に出会った高校2年生の遠山杏。地球が滅びるまでをビデオに収めるという彼の“地球観察レポート“に戸惑いながらも、彼女はその見事なカメラワークに惹かれ、行動をともにする。高層ビル、高速道路、東京タワーなど、あらゆる情景をビデオに収めて夏を過ごしていった二人は、やがて“映画“の結末で意見を分かつ。そして徹は未編集テープを残し、父親のいるオーストラリアへ旅立ってしまう……。広末が歌声を披露するミュージカル・シーンをはじめ、映画愛をさわやかにうたい上げるユニークな青春映画。杏の父親役で、映画監督の根岸吉太郎が顔を見せている。

あらすじ

桜木高校2年の遠山杏は、ひょんなことから、夏休みの間に同じ学年の片岡徹と撮影したビデオ映画を完成させるよう放送部の顧問・北村先生から言われた。突然オーストラリアに旅立ってしまった徹の残した膨大なテープの編集を始めた杏は、そこに写る自分と徹を見ながら夏休みを回想していく。杏が徹と初めて会ったのは清洲橋の上だった。宇宙人・チュンセにボディジャックされていると言う徹の不思議な魅力にとりつかれた杏は、チュンセから分離したポウセという宇宙人に体を貸すことになり、ふたりは翌日から滅びゆく地球の現状をカメラに収めていく。徹と杏はビデオカメラを持って東京中をめぐった。そんなふたりが撮影したテープの中に、杏は徹が地球滅亡を止められずにひとり悩み苦しむ姿を発見する。そして同時に、絶望の淵に立たされた彼が安息の場を求めて、映画の撮影終了後すぐにオーストラリアへ旅立った真意も知った。気軽な気持ちで撮影に参加していた自分を恥ずかしく思い、杏は映画を完成させるためにカメラを持って街へ飛び出していく。彼女がとらえたのは生命の輝きや愛情にあふれる映像ばかりで、そこには徹がとらえた死のイメージはなかった。そして杏は、滅亡ではなく再生のメッセージを込めて映画を完成させる。ある日、その映画を観た徹がオーストラリアから杏のもとへ戻ってきた。本当のラストシーンを撮影するために浜辺へ赴いたふたりは、いつの間にかお互いの間に芽生え始めていた愛情を感じながら、未来へ向けて明るい想像の翼を広げる。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1997年
製作国 日本
配給 大映=オフィス・シロウズ
上映時間 93
公開日 1997年7月26日(土)公開
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