「マリーナ」(1990)

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女流作家の“わたし“は、マリーナと呼ばれる男とウィーンで同棲生活を送っていたが、ある日、彼女はイバンという男と恋に落ちてしまう。少女時代、近親相姦関係にあり、残虐に扱われていた父親の暗い思い出と、激しすぎる三角関係の情熱が、彼女を狂気の淵へひきずり込む。ドイツ映画祭で作品賞をはじめ4部門を獲得した、官能と戦慄のサイコホラー。主演のI・ユペールがクールな美貌を生かし、鬼気迫る名演技を見せている。

あらすじ

ひとりの女性作家(イザベル・ユペール)が、マリーナ(マチュー・カリエール)という名の男と暮らしている。彼女はマリーナといるときに出くわした交通事故現場で、過去に経験した事件とその事故とを混同し、自分の父親(フリッツ・シェディヴィ)を交通事故の原因と考える。彼女はL・ヴィトゲンシュタインの言語の限界性とM・ハイデガーの“存在”との関係について講演を行い、また送る当てのない手紙を書き綴っている。ある日、花屋で一人の男イヴァン(カン・トガイ)と出会った作家は、すぐに恋人同士となるが、男はしばしば彼女に連絡せず、作家は苦しむ。彼女は遺作を書き始め、遠出をし、酒を飲み、またインタビュアーに、物事は言語に幽閉され、20世紀が思考の世紀であり、代わりに多くのものを焼き、煙突から煙として吐き出した、と語る。彼女はマリーナにも自分の苦しみを語り、イヴァンにマリーナとは自分のことであり、自分こそマリーナの創造物なのだと語る。作家は、ナチスの軍人だった家族を虐待する父親を思い出し、夢にうなされ、部屋の壁を見て、壁は崩されるべきだと叫ぶ。彼女は手紙と原稿を焼き始める。マリーナがそこに現われ、自分を取り戻すべきだと言うが、自分は消える、と女性作家は語り、後にはマリーナが焼けて行く部屋の中にたたずみ、作家宛にかかってくる電話に、そんな名前の人間はいないと言って、電話を切り、部屋を出て行く。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1990年
製作国 独=オーストリア
上映時間 123
カテゴリ サスペンス/ミステリー
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