「緑のアリが夢見るところ」(1984)

70点70
ウランの調査のため、オーストラリアの原野にやって来た地質学者と、聖なる土地を侵されまいと座り込みで抗議する原住民との交流を描く。文明とかけ離れた、神秘に満ちたこの地に、次第に魅了されていく主人公の姿に、監督自身の南半球への思いが投影された力作。

あらすじ

オーストラリア大陸のど真中。地質学者ハケット(ブルース・スペンス)は、エマーズ鉱業にウラン鉱床探査を任されてやって来た。作業が進み、広大な大地に発破がかけられようという段階になってから、原住民(ワンドック・マリカ)たちの反対運動にあった。彼らは、「この土地はアリが夢見るところ。その眠りを妨げてはいけない」とハケットに言った。途方に暮れるハケット。本社から来た副社長と共に交渉に当ったが、彼らは無抵抗のままブルドーザーの前に坐り込んだ。交渉はまとまらず、結局一件はメルボルンの法廷に持ち込まれることになった。そんな時、ハケットは緑のアリが伝説上のものでなく、実際不思議な力を持った生物であることを生物学者のフレッチャー(ラルフ・コチリル)から聞き、興味を抱いた。裁判の結果、原告(原住民)の訴えは却下された。しかし、ハケットには判然としないものが残った。それから間もない日、混血の男と原住民のダイプ(ロイ・マリカ)という男が緑の飛行機に乗って行方不明になるという事件が起こる。その様子を見ていた原住民の話しをハケットは耳にした。「大きな羽を持った緑のアリを見た。そのアリは地上に落ちていった」。彼は荷物ひとつで、仕事場にしていたプレハブ小屋を後にするのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1984年
製作国 西独
上映時間 100
カテゴリ 人間ドラマ
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