「沈黙の女 ロウフィールド館の惨劇」(1995)

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65点65
イギリスの人気ミステリー作家R・レンデルの原作を、C・シャブロルが映画化したスリラー。家政婦が罪のない雇い主一家を惨殺するまでを描く。ブルジョア家庭ルリエーブル家に住み込み家政婦としてやって来たソフィー。彼女の仕事ぶりは完璧だったが、文盲であることを気付かれないために人と打ち解けない女だった。そんな彼女だが、村の郵便局員で好奇心旺盛なジャンヌにだけは心を開いていき、頻繁に行き来し合うようになった二人は、過去に共通する秘密を持つことを知る。友情がやがて同志にかわり、結束を固めた彼女たちの敵意は恵まれたルリエーブル一家へと向けられる。

あらすじ

サン・マロの外れの大きな屋敷に住むカトリーヌ(ジャクリーン・ビセット)が、新しい家政婦ソフィー(サンドリーヌ・ボネール)を雇った。夫ジョルジュ(ジャン=ピエール・カッセル)や連れ子のジル(ヴァランタン・メルレ)もソフィーの仕事に満足する。大学生で週末だけ家に戻ってくるジョルジュの連れ子ミリンダ(ヴィルジニ・ルドワイヤン)は親切だ。だが実は彼女は非識字者で、そのことに強烈なコンプレックスを感じ、ひた隠しにしていた。郵便局員のジャンヌ(イザベル・ユペール)は彼女に興味を持ち、やがて親友になり、テレビを見るため度々屋敷に来た。ジャンヌはかつてわが子を殺したという噂のある女で、ブルジョワ一家に強烈な敵意を持っていた。彼女を毛嫌いしているジョルジュは、ソフィーに二度と家に連れてこないように言う。一方ソフィーにも、痛風で寝たきりだった父を殺した嫌疑をかけられた過去があった。二人の女は奇妙な共犯意識に結ばれる。ある日の午後、ミリンダが突然帰ってきて、ロンドンにいる恋人のジェレミーに電話をするという。ソフィーはその電話をこっそり盗み聞きする。ミリンダは妊娠していたのだ。その後、ミリンダがふとしたことからソフィーが非識字者であることを見抜いた。「読み方を教えてあげる」というミリンダに、ソフィーは口外したら妊娠のことを父親に暴露すると脅す。ショックを受けたミリンダは一部始終を両親に明かし、ジョルジュは即刻ソフィーに解雇を言い渡す。一週間以内に出ていくよう言われたソフィーを、ジャンヌが一緒にやっていこうと誘う。二人はソフィーの荷物を取りに屋敷に戻る。一家はテレビを見ていた。その隙に屋敷を見て回るうち、ジャンヌの行動は次第に常軌を逸し、二人は夫婦の寝室を荒らし、壁に飾られた猟銃を手に取る。ちょうど二人は台所でジョルジュを、居間でカトリーヌとミリンダ、ジルを次々と射殺。ジャンヌは記念にと居間にあったラジカセを持って車に戻る。後はソフィーが偽装工作をし、警察に強盗事件として通報する手筈だった。ところが表の通りでジャンヌの車のバッテリーが上がり、暗い夜道に立ち往生しているところを、司祭と愛人が乗った車が衝突。パトカーの音を聞いて表に出たソフィーは、ジャンヌの死体が運ばれていくのを見る。そして警官が車の中のラジカセを再生した。それはミリンダがちょうどテレビで見ていた『ドン・ジョヴァンニ』を録音しようとセットしていたものだった。軽妙なセレナーデの途中で、突然銃声が響く。そして「うまくやったわ」というジャンヌの声が……ソフィーは黙ったまま夜の田舎路を去っていく。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1995年
製作国
上映時間 111
カテゴリ サスペンス/ミステリー
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