「森の石松〈1957年〉」(1957)

10点10
勝新太郎主演によるご存じ森の石松の一席。白塗りの二枚目時代劇スターとしてスタートした勝新太郎が、強烈な個性を発揮できず低迷していた時期の作品だが、森の石松というキャラクターは勝新にとって最初の手ごたえのある役であった。

あらすじ

遠州森村のチンピラやくざ石松は、村祭の喧嘩の仲裁に入った男を清水の次郎長と知らずに食ってかかる。それが縁で彼の乾分になって以来、その愛すべき気性で次第に売り出す。幼馴染のおよしと七五郎が駆落ちしてくると、次郎長に頼んで二人を添わせてやったりする。彼を慕う観音参次の妹おえんが兄に連れられ故郷に帰ることになった。彼らは互いに心を惹かれているが、会うといつも口論である。石松は参次のため餞別を集めようと、次郎長の不在を幸い、無断で縄張り外に花会を開いた。これを知った都鳥吉兵衛は、弟分半崎の梅吉をそそのかし賭場へ乗りこみテラ銭をまき上げる。親分の留守に名をかたったと言われ、石松が両手をついて謝ろうとすると、都鳥の用心棒玄蕃が無法には石松の片目に斬りつけた。石松は激怒した。玄蕃からテラ銭箱を取戻し、阿修羅のように暴れ廻った末、意気揚々と清水へ引揚げる。旅から帰った次郎長は石松をこっぴどく叱りつけ、おえんと別れた気持を酒にまぎらわす彼の性根を叩きなおそうと、金比羅代参を命じる。都鳥一家の近くは決して通るなと注意することも忘れなかった。−−道中無事金比羅詣りがすんでの帰り道、石松を待ち受けていた吉兵衛に言葉巧みにさそわれ都鳥の家に泊った。そして身受山から託された香奠百両を都鳥に用立てた。親分から道中禁じられた酒を飲まされたのだ。その返済を待つ間、石松は芸者になったおえんに会い、清水へ連れ帰る約束をする。ところが、前に参次を殺して餞別を奪った吉兵衛一味は、事が露見したと思い、金の返済にも困ったので、石松を謀殺した。斬り合いの間、彼は親分から封じられた長脇差を抜かなかった。幼馴染の七五郎とおえんが彼の臨終をみとった。七五郎の報らせを受けた次郎長は乾分を連れ都鳥一家へナグリ込みをかけた。最後に、次郎長は石松の長脇差の封印を切り、吉兵衛を斬り倒して仇をうった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1957年
製作国 日本
配給 大映京都
上映時間 87
カテゴリ 仁侠/時代劇
チケット 前売りチケットを購入する