「ルビーフルーツ Ruby Fruit」(1994)

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斎藤綾子の同名小説を「喪の仕事」の君塚匠が映画化。恋人を亡くし、傷心旅行でバリ島を訪れたまい子。彼女はそこで、不思議な魅力を持つ女性やを代と出会う。男を愛することしか知らなかったまい子は、やを代との愛に戸惑いながらも溺れていく。そして、本当の快楽を知るために、天国の味がする赤い果実を味わう。身体を求め、心を求め合う二人。青い空と美しい海、そしてガムランの音楽とバリダンスのきらびやかな衣装が醸し出す神秘の匂いのなかで、究極の愛が二人を極限の世界へと導いていく。

あらすじ

女流彫刻家・松永まい子は恋人・加賀美久男を病気で亡くし、傷ついた心を癒すために、彼と計画していたバリ島への旅行を一人で実行する。ところが、空港に到着したまい子は、キョウコという女性にバリに行ったきり行方知れずになってしまった女性・やを代を捜し出して欲しいと頼まれ、写真とブレスレットを渡される。見ず知らずの他人からの依頼を何故か断りきれなかったまい子は、それらを預かってバリへ向かった。バリでは観光案内人・ムリアリが彼女を名所の数々へ案内してくれるが、まい子はやを代のことが気になって仕方がない。そんな時、偶然その写真を見たムリアリの母親が、それはジャングルの奥地に住むシラニだと教えてくれた。だがシラニは非常に恐ろしいパワーを秘めた女性で、近づけば不幸なことが起こるともいう。さらに、まい子は旅の疲れを癒そうと寄ったマジック・マッサージのマッサージ師・サユリに、シラニは人魚の肉を食べて永遠の命を授かったのだという話を聞かされ、否応無しにやを代への興味を募らせる。彼女はムリアリの止めるのも聞かず、ジャングルの奥地へと入って行った。そこにはシラニの魅力に取りつかれ、永遠の命を与えられた三人の女・ヨシミ、ルナ、ミミがいた。彼女たちはシラニとともに“心の快楽と肉体の恍惚”を求めて、夜な夜なその体を貪りあっていた。そんな様子を見せられショックを受けたまい子に、シラニは自分がまい子を求めていたこと、そしてそれを現実のものにしてくれたのがキョウコであることを話した。この信じ難い不思議な運命の糸に操られているような思いに駆られながらも、まい子は次第にシラニの魅力に取りつかれ、ついに彼女と体を重ねてしまうのだった。シラニを愛してしまったまい子は、彼女を東京へ連れ戻し一緒に暮らそうと説得するが、シラニはそれを聞き入れようとしない。その上、三人の女たちにまい子はシラニを殺す運命にあると教えられたまい子は、いよいよもってシラニを自分だけのものにしたい衝動に駆られるのだった。キョウコから受け取った包みの中にナイフを発見したまい子は、まるで何か見えない力に操られるようにシラニを刺す。赤い血を流しながらまい子の腕の中で息絶えるシラニ。そして、ナイフに着いたその血を嘗めたまい子は、永遠の命を得た。悪夢のようなバリでの経験を引きずりながら東京へ戻ったまい子は、急な腹痛に襲われた後、自分のお腹の中に生命が宿るのを感じるのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1994年
製作国 日本
配給 東映ビデオ=ぶんか社
上映時間 95
カテゴリ ラブ・ストーリー
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