「流星〈りゅうせい〉」(1999)

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年金生活のかたわら、競馬に没頭する孤独な老人・菊次郎が地元の名馬リュウセイ号を“誘拐“してしまう。チンピラの川崎、美少女ひとみを加えた彼ら3人は、リュウセイの馬主に身代金を要求するが、ことごとく失態を連発してしまい……。若手監督4人がデビューした“リトル・モア“シリーズを締め括った第4作。冴えない人生を送る老人を、緒形拳が頭を金髪に染めて味わい深く演じ、山仲浩充監督がオフビートなユーモア演出を披露。一世一代の“大穴“を狙う男女の姿が、情けなくも胸のすくロマンを感じさせる。

あらすじ

小さな地方都市の競馬場。大穴のクロシオに賭け、見事に惨敗した年金暮らしの老人・菊次郎。ひょんなことで知り合った少女・ひとみの為に、大学への進学資金である60万という大金を用意してやることになった彼は、故障して立ち往生していた馬運車から地元の名馬・リュウセイを盗み出す暴挙に出る。翌朝、菊次郎は馬主の早川にリュウセイの身代金60万円を要求。だが、リュウセイは菊次郎が目を離した隙にどこかへいなくなってしまうのであった。その頃、リュウセイは借金だらけでヤクザに追われる身のチンピラ青年・川崎に拾われていた。リュウセイの居所を突き止め、そんな川崎からリュウセイを奪い返そうとする菊次郎。だが、そこへ菊次郎の携帯電話に取引の約束を反故にされた早川から苛立ちの電話が入った。一刻も早くリュウセイを取り戻したいと、身代金の額を勝手につり上げてくる早川。そこで菊次郎と川崎は、偶然その場に居合わせた、実は美容整形費用が欲しかったひとみと3人で協力して、リュウセイを取引現場の茜山のダムに連れていくことになる。ところが、馬を連れての道行きは思うようにはいかない。漸くの思いで取引現場に到着するも、今度はそこに早川の姿はなかった。実は、会社が倒産して取引できなくなってしまったのだ。仕方なく、リュウセイを連れて帰ろうとする菊次郎。ところがそこへ、ヤクザの霧島たちが川崎の借金のカタにリュウセイを戴こうとやってきたのである。リュウセイに乗って逃げる菊次郎。辛くも霧島たちの追跡から逃れた彼は、夕暮れの砂浜を走り回るリュウセイの美しい姿を見て、早川にリュウセイを返すことを決める----。それから数日後の地方競馬場に、部屋の立ち退き料10万をリュウセイにつぎ込んだ菊次郎の姿があった。今日は、リュウセイが中央競馬進出を賭けて走る大事なレースの日なのだ。いよいよ出走。快調な走り出しを見せるリュウセイ。ところが、勝ったのはなんと大穴のクロシオであったのだ。またしても惨敗を喫した菊次郎。しかし、どこか晴れ晴れとした気分の彼は、次なる人生の大勝負に向けて歩き出すのであった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1999年
製作国 日本
配給 リトル・モア
上映時間 99
カテゴリ コメディ
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