「ラスト・フランケンシュタイン」(1991)

10点10
“劇団第三エロチカ“主宰の川村毅が、4年前の舞台作品を自ら映画化した意欲作。“自殺病“が大流行している現代社会。三枝教授は自殺病の解明と、超能力を持つ娘の病気の治療法を得るために、超人類の研究をしている阿良博士の家を訪ねるが、そこで三枝が見たものは……。

あらすじ

自殺病が大流行している現在、街には狂ったように自殺していく人々が増え、また同時に死を崇める「死のう教」が台頭していた。ある日、三枝教授は、マッド・サイエンティスト阿良博士の存在と彼の研究内容を知り、異常な好奇心を覚える。またその一方、高校生の集団自殺というショッキングな事件がきっかけで、超能力を持つ三枝の娘・舞が原因不明の病にかかり入院。三枝は自殺病の解明と舞の治療のヒントを得るために、阿良博士のもとへ向かう。森の中にそびえる阿良邸には、博士と病的な美しさをもつ妻のくらら、召使いのハルオが住んでいた。実験室には男女二体の人造人間・超人類とその花嫁がひっそりと眠っている。博士の研究とは超人類を作り出すことだったのだ。博士は「舞の超能力を利用して人造人間に生命を吹き込む」と三枝に告げる。そして三枝の抵抗にもかかわらず、博士は舞を病院から連れ出し、三枝の目の前で実験は強行された。ついに人造人間は動きだした。博士は彼らに関係をもたせて、人間の感情を超越し自殺病にかかることのない新しい人類を誕生させようと試しみるが、彼らは互いの体に触れようともしなかった。そこで博士は「愛のレッスン」を始める。しかし超人類たちは互いを愛情=性の対象とはせず、それぞれ他の人間たちに興味を持ち始めるが、それに従って超人類と花嫁にも人間らしい感情が芽生え始めていく。こうして超人類たちとそれを見守る人間たちとの関係は複雑さを増していくが、かろうじて均衛が保たれた奇妙な共同体を形成する。しかしそれも束の間だった。死のう教の教祖・徳田と信者たちは、阿良邸を訪れた直後に全員自殺してしまい、おびただしい数の死体を目にした博士は、再び超人類と花嫁を強引に関係させようとするが、それはもはや不可能になっていたのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1991年
製作国 日本
配給 バンダイ=ビーエフフィルム=リットーミュージック
上映時間 108
カテゴリ SF
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