「喜劇 男の顔は人生よ」(1971)

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石原裕次郎主演「帰らざる波止場」「夜霧よ今夜も有難う」など、全盛期の日活アクションを支えた主要監督の一人、江崎実生による、三波伸介主演のコメディ。1971年、ポルノ路線転換を期に日活を離れた江崎の、最後の日活作品となった。元ヤクザ、セールスマンのペテン師、馬鹿正直者の3人が、金のために右往左往する姿を描いていてる。

あらすじ

昔はちょっとしたヤクザで鳴らした赤間清松は、生来のお人好しからヘマばかりしでかして、いまも出入りのセールスマンでペテン師の菊地の尻ぬぐいをさせられていた。好意で振り出した手形が暴力団の手に渡り、四十五万円の現金を揃えなければ、せっかく自分のものになったガソリン・スタンドが暴力団の手に渡ってしまうというものだった。必死の追跡で菊地を捕まえてみれば、菊地は一文なし、おまけに暴力団の金まで持ち逃げしてどうにもならず遂に菊地をかくまってやる始末。そんな時、不動産屋と自称する竹島という男から三百方入るという話が持ち込まれた。さる大地王の婿になるという話でさっそく会ってみると、徳川時代に悪名を響かせた田沼意次の子孫で田沼則次という、いかにもそれらしき人物だった。その娘とき子は大変な美人で、二人は我先にと争ったが、とき子が菊地を選んだため、赤間は涙をのんだ。とき子には、誰かれの見境なく殴っ飛ばし、暴れまくるという奇妙な癖があるために、今まで何回となく結婚したが、みんな逃げだしてしまった。そんなこととは知らない菊地は、翌朝ダウン寸前だった。一方、竹島と赤間は、大金を貰えるものと思っていたが、貰ったものは、田沼意次が隠した財宝のありかを記したという、もっともらしい古い地図一枚だった。赤間から借金のいきさつを聞いた竹島の妹陽子は、お人好しの赤間のことを心配した。必死に財宝を捜す三人の野望も、悪智恵の伝統のある田沼には敵わなかった。地図もニセものだったのである。刻々迫る借金の返済期限。困り果てた赤間は、昔やった賭場荒しを思いつき、成功した。借金はきれいに返済したものの、竹島の口車に乗せられ、残りの金を全部取られてしまった。彼は、菊地とか竹島みたいに遊んで金を作ろうとすれば、余りよいことはないと悟り、これがきっかけで陽子と結ばれることにもなり、またもとのガソリン・スタンドで真面目に働くようになった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1971年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 82
カテゴリ コメディ
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