「きらい・じゃないよ」(1991)

40点40
「妹」「スローなブギにしてくれ」などで知られる脚本家・内田栄一が初監督に挑んだ8ミリ作品。ふと知り会った少女・七月と青年クーの奇妙な生活を通して、都会の片隅に生きる若い男女の曖昧な青春模様をモノクロームの映像で描く。これまで内田が描いてきた青春路線の集大成的な作品ともいえる。

あらすじ

ある日、すれ違いざまに見知らぬコカコーラの少女から何枚もの一万円札の入ったコーラの空き缶を手渡されるクー。そしていつものように部屋でゴロゴロしているところにまた見知らぬ少女がやって来る。その少女7月は強引にクーの部屋に転がり込み、奇妙な同居生活が始まる。そんなクーのところへどこかから電話連絡が入る。クーは都会の片隅から急いで飛び立ち、ガラスの拳銃を構えて草むらを突っ走る。それはまるで戦争の訓練をしているかのようだった。一方7月はふとしたことからコカコーラの少女と会うことになるが、どうも二人はしっくりいかない。やがて7月はコカコーラの少女に追いかけられることになる。訓練らしいことから戻って来たクーは、軍港でヴァイオリンを弾く少女・シオに出会う。不思議な力を持つシオに連れられて、彼女の父であるひゃっこいの男に会うクー。シオは父をガラスの拳銃で殺そうとし、クーはそこでメタメタにやられてしまう。そしてシオに別れを告げられ、7月もクーの部屋を出て、自分捜しの旅にいくことを決意する。持っていたカバンを近くのゴミ捨て場に捨て、そこに落ちていたハサミで髪を切る7月。彼女の中で何かが大きく変わろうとしているのだ。そのころクーもコカコーラの少女を捜してガラスの拳銃を渡し、部屋を出ていく支度をする。そんなとき不意にガラスの少女が現れ、東京を走る。やがて、7月はクーに妹だと告白する。そして去ろうとする7月にクーは何か迷いを残しながらも「きらい、じやないよ」と告げるのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1991年
製作国 日本
配給 ハイライトフィルム
上映時間 95
カテゴリ 青春ドラマ
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