「霧の夜の男」(1962)

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「激流に生きる男」(1962)からアクション俳優に転じた、高橋英樹の初期の主演作。家業であるヤクザを嫌って船員になった青江舜次は、父が殺人罪の汚名を着せられていると知り、調査に乗り出す。殺人を裏で操っていたのが、悪徳ボス、伍堂と知った舜次は……。ヤクザの家業を捨ててカタギの生活を送る青年という設定は、のちの高橋英樹のヒット・シリーズ“男の勲章“を思わせる。

あらすじ

青江舜次が外国航路をおえて帰宅すると、父の剛平は殺人罪で投獄されていた。剛平は波止場の沖仲仕の組合長だが、実はヤクザの元締だ。そんな家庭が嫌で舜次は船員になったのである。刑務所を訪ねた舜次に、剛平は無実の罪だと訴えた。殺された男は子分の国松で、血の海の現場にドスを握った剛平が、意識不明のまま倒れていたという。舜次は証拠あつめに奔走したが、沖仲仕たちは強欲で冷淡な剛平を憎んでいたので、誰も協力してくれなかった。ところが、情報屋のサブが「国松を殺したのは佃八郎という男だ」と告げた。国松を殺してサイレンサー銃と麻薬を奪い、剛平を罠にかけて加害者に見せかけたのだ。その佃が南宮市の市会議員伍堂の世話になっていると聞いて、舜次は伍堂家に赴いたが、伍堂は知らないと突っぱねた。そこで舜次は市内のホテルに腰を据えて、様子をうかがうことにした。外国航路の汽船で知り合ったみきという女がそこにいた。みきは舜次を慕ってきてたらしい。舜次はみきと一緒に行ったレストランで、そこの主人から伍堂の前身を聞いた。伍堂は市を牛耳る悪徳ボスで、二年前に花辰組の組長がヤクザの足を洗ってからは、息子の武と共に全市の縄張りを握っていた。ある日、花辰の孫の松太郎が連れていた犬がサイレンサー銃で殺された。舜次は国松が奪われた拳銃と睨んだ。武がホテルにきて、舜次に「街から去れ」と迫った。彼は舜次が秘密を探りにきたこと、みきが舜次を愛していることを知っていた。武もみきを恋していたのである。佃が死体となって発見された。折も折、花辰運送を荷主から締め出そうとする伍堂の陰謀に怒った花辰は、一年前に目撃した伍堂父子の官吏暗殺事件をバラすとつめ寄った。伍堂一味はみきと松太郎をオトリにして花辰と舜次に呼び出しをかけた。舜次はいきり立つ花辰一家を制し「あんたは人間の屑だといったヤクザに逆戻りするのか」とひとりで石切場へ向うのであった……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1962年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 86
カテゴリ アクション
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