「七変化狸御殿」(1954)

100点100
昭和を代表する歌姫こと美空ひばりが、映画に主演して歌って踊って弾けた一作。本作は、時代劇タッチに加え「狸御殿」ものが中心。これは、狸御殿で繰り広げられるラブ・ストーリーと歌唱パフォーマンスとダンスの融合を目指す娯楽映画。2005年の鈴木清順監督作『オペレッタ狸御殿』では、そんなひばりをオマージュしている。

あらすじ

今宵満月の夜、夢と幻想の楽園狸の国では、若殿鼓太郎をはじめ城中あげての大仮装舞踏会が催されていた。さて近所の胡桃の森に住む可憐な胡桃売りのお花と間抜けなポン吉狸は、強欲な親方太郎兵衛に内緒で御殿へ行こうとして見つかり、胡桃を全部売って来る様に強いられた。仕方なく御殿で売り歩く中、浮かれたお花が歌い出し、これが若殿の気に召して、仮装舞踏会の飛び入り第一位に選ばれ褒美に駒鳥の籠をもらった。この狸の国に隣接する蝙蝠谷に闇右衛門を頭とする悪棘な蝙蝠族が棲んでいた。彼等はかねがね放射能雨に悩まされていたため娘のお誘を仮装舞踏会へ乗りこませ、雨を防ぐ狸王国の守り本尊照照大明神を奪わせようと企んだが失敗し、今度は若殿を人質にしようと考えた。一方お花の貰って来た駒鳥を見た親方は、それを奪おうとしたが、お花は必死に抵抗して逃してやった。怒った親方から難題を吹っかけられ弱っているところへ森の精がやって来て、駒鳥を助けた褒美にお花を救ってくれた。一日胡桃の森を訪れた鼓太郎は、突如蝙蝠族におそわれ、危機は脱したが、傷ついたところをお花に救われた。鼓太郎はお花の看護で快復し、今では彼女に結婚を申込むのだった。しかし若殿は蝙蝠族の奸計にさらわれ、ビン詰にされてしまった。お花は森の精や駒鳥や次郎長や石松の援助を得て、諸国でも辛苦の旅をして、ビンの妖術を破る長崎の曼珠沙華の花と土蜘蛛峠三角岩の溜り水と白珊瑚の賽とを手に入れ、遂に若殿を助けることができた。蝙蝠一族は滅ぼされ、森のボス太郎兵衛は追放され、胡桃の森には平和が訪れた。狸御殿には鼓太郎とお花の美しい花婿、花嫁姿が見られた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1954年
製作国 日本
配給 松竹京都
上映時間 99
カテゴリ ファンタジー
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