「残雪〈1995年〉」(1995)

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遠距離恋愛をテーマに、微妙に変化していく二人を静かに描いた作品。東京の出版社に勤務する八坂周子は多忙ななかでも、長野支社に転勤した恋人、秋山貴広への週一度の電話を欠かさない。しかしいつ頃からか、彼の様子に変化が現れる。直接訪ねようと電車に飛び乗り、まだ雪の残る道をたどってきた周子を迎えたのは、憔悴しきった貴広だった。それから1年。あの日以来、彼と会わなくなった周子の心にはわだかまりが残っている。元気のない彼女をカメラマンの響研一が気遣う。しばしば無言の留守番電話が入るようになったある夜、受話器を取ってみると相手は貴広。周子は、会社を辞めて東京で新しい職に就いていた彼と再会するが……。

あらすじ

八坂周子は数年来の恋人・秋山貴広と遠く離れて暮らしている。周子は東京の出版社で働いており、貴広は今は東京の本社から転勤になって、長野の支社に勤めていた。周子は仕事に追われる毎日を送っているが、週に一度の貴広との電話連絡は欠かさなかった。しかし、深夜に距離を越えて鳴り響く電話の向こうの貴広のかすかな応答の声が、次第に二人の関係に亀裂を作り始めていた。電話越しの彼の声は少しずつ変わり、やがて声さえも消えてしまった。電話越しの距離を埋めることのできなくなった周子は電車に飛び乗り、雪の残る初春の信州を訪れる。彼の住む部屋までやってきた周子が見たのは、疲れ果てた顔で心ここにあらずという感じで佇む貴広の姿だった。一年後、あれ以来貴広に会うこともないまま、周子は仕事に打ち込んでいた。そんなある日、周子は貴広から連絡を受け、一年ぶりに再会する。あれから仕事をやめて小さな事務所に移ったという貴広は、少し元気を取り戻していた。仕事の日々に明け暮れる周子は、長野の貴広の部屋を訪れた時のことをふと思い出していた。「彼の部屋からの帰り道、澄んだ空気が心地よかった」と。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1995年
製作国 日本
配給 川崎市市民ミュージアム
上映時間 44
カテゴリ ラブ・ストーリー
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