「恋の大冒険」(1970)

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和田誠・山田宏一・渡辺武信といった映画の楽しさを語らせたら右に出る者はいない3人のシネマディクトが集結し、ありったけの映画的知識を注ぎ込んだミュージカル・コメディ。当時、野心的な映画製作を続け、成功を収めていた羽仁進だが、人気絶頂のピンキーとキラーズのスケジュールに振り回され、不本意な出来となった。企画当初の「大失恋」という題名通りの内容をアニメや多くのゲスト陣が彩る。特にピンキーとアニメのカバのデュエット(実はカバの声もピンキー)が見もの。なお、山田と和田はこの作品が初対面だったという。

あらすじ

列車は陽子たちが夢にまでみたあこがれの東京に着いた。でも、陽子たちは忙しがり屋の東京人にただただ驚くばかり。就職先のラーメン会社。くわせ者の社長、迷竹は女性を自分の意のままに動かすことのできる催眠暗示用テープの製造に余念がない。迷竹社長のお目当ては、ファッション・モデルの柚木かおり嬢である。だが、暗示用テープの怪電波に動物園のカバが不眠症にかかってしまった。主治医の獅子野は、恩師自然丈博士と治療にあたったが、相手が怪電波では全く効果なしだった。この獅子野という男、彼こそ、陽子が上京した日、スリを捕えてくれた、陽子一目惚れのあこがれの人であった。そしてテープの秘密を知った陽子はクビ。路頭に迷う陽子に獅子野はTV漫画のアテレコを世話した。陽子は灰色の東京の空がバラ色に見えてきた。動物園に行けば、獅子野に逢えるから。でも、獅子野にはかおりという恋人がいた。陽子の大失恋であった。しかし、そこは持ち前の世話好き。かおりをわが物にせんとする迷竹の悪だくみを知っている陽子は敢然と迷竹に立ち向う決心をした。かおりと迷竹の結婚式、陽子はなぐりこみをかけた。助っ人はカバのザブ吉、このまことに異なるものの出現で、式は目茶苦茶、その騒動のショックでかおりの暗示が解けて、ふたたび獅子野の胸に。素敵な恋のない東京なんか、用はないと汽車に乗る陽子。追いかけてきたのは、なんとカバのザブ吉だ。ザブ吉は叫んだ。「行っちゃいけないよ、陽子そっちに明日はないよ」と。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1970年
製作国 日本
配給 オールスタッフ・プロ=テアトルプロ
上映時間 93
カテゴリ コメディ
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