「さらば愛しき人よ」(1987)

40点40
原田眞人がヤクザ映画をハードボイルド・タッチに味付け。郷ひろみがクールでありながら優しさを捨てきれない殺し屋、修史を演じている。物語は、修史が幼なじみの女と再会し、甘い夢を見るが、ヤクザ渡世のしがらみから彼女と決別するというもの。チョイ役ながら、内藤陳の怪演が光る。

あらすじ

修史(郷ひろみ)は標的を待っていた。やがて、闘竜会の会長・木内剛三(安岡力也)が、愛人のアパートから現われる。修史の銃が一瞬にしてボディガードを倒し、木内に向けられる。懸命に命乞いする木内。とどめを刺さず、修史は銃をしまい、弟分・哲夫(木村一八)の車で去る。早坂修史は暴力団大東連合の若手幹部だ。会長の新田(高品格)は修史に目をかけているが、闘竜会との和平工作をすすめる兄貴分の加東は、彼をけむたがっていた。そんな折、都心の一流ホテルで、新田の娘の結婚披露宴が行なわれた。そこで修史は、ひとりのメイドに声をかけられた。女の名は海老沢ひとみ(石原真理子)。幼ななじみの、忘れえぬ女性だ。心に反し、修史は「人違いです」と答え、その場を去る。その後、闘竜会の報復をかわすため、修史は愛人のホステス・由美子(南條玲子)のマンションに身を寄せる。しかし、10年ぶりの再会に心揺れる修史の足は、いつしかひとみのもとへ向かっていた。早朝まで語り明かす二人は、木内の弟・義政(佐藤浩市)の雇ったヒットマン・間柴(嶋大輔)がつけ狙っていることを知らなかった。突然の銃声。一命をとりとめたものの、ひとみは脳内出血のため、視力を失った。由美子も間柴の拷問から逃れるため自ら命を断った。押えに押えていた激情が、修史を包み込む。「なさけはおまえ、義理は由美子」−−ひとみの寝顔に語りかけ、夜明けの街に出る修史。哲夫と二人、向かうは大東連合と闘竜会合体の発会式場。そこには修史の身を案じたひとみの姿もあった。修史の銃が、義政を、間柴を、木内を、次々と倒していく中、哲夫が命を落とした。激しい銃撃戦の果て−−なつかしい少年の日々に別れを告げる修史とひとみの姿があった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1987年
製作国 日本
配給 バーニングプロ
上映時間 102
カテゴリ ラブ・ストーリー
チケット 前売りチケットを購入する