「海を渡る波止場の風」(1960)

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宍戸錠が前作の悪役からライバル役へと昇格した。大金を積んだセスナとともに消えた弟を探して、鹿児島に現れた浩次。彼は弟の婚約者と一緒に背後にいる敵の正体を暴くが……。“渡り鳥“シリーズに比べると話は暗いが、錠のコミカルな金庫破りは旭との掛け合いとともに一見の価値あり。

あらすじ

奄美大島の復興資金五千万円を積んだセナス機が鹿児島上空から墜落した。しかし機の残骸からは金も操縦士野村光彦の死体も発見されなかった。事件は光彦の計画的狂行と見られた。光彦の潔白を信じる許婚者の塚越尚子は貿易会社の社長である父と鹿児島に同行した。桜島で尚子はやくざの奥山五郎に襲われた。五郎を追って来た愛人のダンサーみどりも住みついた。五郎の手から尚子を救ったのは流れ者の野村浩次だった。浩次は光彦の兄で、光彦の潔白を証すため二人は協力することになった。五郎と五千万円の行先を探し始めた。二人の疑惑は墜落事件後羽ぶりのよくなったキャバレー「エメラルド」に向けられた。支配人の松川は指宿にある丸松回漕店の船を乗っ取ろうと暴力の限りを尽していた。キャバレーに何故、船が必要か、浩次の目は光った。「エメラルド」の地下室には麻薬患者となった光彦が監禁されていた。そして、光彦の打つ無電に応答するのは鹿児島を麻薬中継基地にしようと企らむボス、尚子の父大作だった。次の夜、塚越一味は取引き用の船を丸松から奪った。三百万円を大作から借りた丸松の主人は帰途、一味に襲われた。浩次は乗っ取りの張本人が塚越であることを見抜いた。岸壁にある機帆船に乗り込んだ一味は屋久島に向うべく出航準備を急いだ。出発寸前、浩次と五郎が乗り込んだ。機関室では光彦が禁断状態に苦しみ、兄の姿も分らない有様だった。塚越から金を奪った五郎は、警察へ行くという浩次と対決した。しかし振り返りざま五郎は塚越を射つと、船を降り闇に消えて行った。光彦は自殺した。やさしく抱く浩次の手を尚子はそっとはずした。鹿児島駅のホーム、泣いて送る尚子の前を、ギターを肩にした浩次を乗せて列車は去って行った。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1960年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 78
カテゴリ アクション
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