「エイジアン・ブルー 浮島丸サコン」(1995)

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1945年8月24日、青森での厳しい労働から解放され、帰国の途にあった数千人の朝鮮人たちを乗せた輸送船、浮島丸が京都・舞鶴湾で爆沈した。戦後50年を経て、在日韓国・朝鮮人の大学講師・林は、教え子の姉妹とともに当時を知る人々の話を聞いていくうち、韓国・朝鮮人たちが置かれた過酷な環境を追体験する……。平安遷都1200年記念映画を作るべく、京都市民が始めた製作支援募金運動に支えられた作品。“戦後50年を問う“という視点が貫かれ、浮島丸事件を通して反戦の痛みと重さが伝わる。堀川弘通が6年ぶりに監督に当たり、ここでも誠実さと堅実な力量を発揮している。

あらすじ

「浮島丸事件」を扱った優子のレポートに興味をそそられた京都の大学で歴史を教える林は、実際にそれを書いたのが彼女の姉・律子であることを知り、西原姉妹の家を訪ねた。彼の興味を引いたのは、その中に戦後2冊の詩集を出して姿を消した詩人・高沢伯雲の未発表の手記が引用されていたことであった。律子から伯雲が彼女たちの実父であることを知ると、林は行方知れずとなった伯雲の足跡を辿る旅へ彼女たちを誘う。父との確執もあって乗り気でなかった律子も、優子の強い希望もあって下北へと向かう。そこで伯雲に世話になったという安田らから、三人は戦争中の伯雲を巡る話を聞かされる。ひどい扱いをうけていた朝鮮人強制労働者たちとの生活、そしてその中で育まれていった伯雲と大林の友情。さらに、浮島丸事件との関わり。戦争が終わった4日後、大林一家が乗船した釜山へ引き上げる浮島丸が沈没。伯雲は命の恩人であった彼らの乗船を阻止しようとして失敗し、今でも後悔の念に苛なまれているという。父の放浪人生の真相を知った律子たちは、それから弘前、出雲崎へと旅するが、消息はつかめなかった。夏、舞鶴に父がいるとの情報を得た律子たちは、今は灯台守りとして働いている伯雲に再会。父娘の、そして過去に対するそれぞれの思いをぶつけあった。その後、律子は林と婚約。優子も安田の息子・信義らと平和への願いを込めた“白い大文字”などの活動に参加するようになっていた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1995年
製作国 日本
配給 シネマ・ワーク
上映時間 111
カテゴリ 人間ドラマ
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