「オン・ザ・ロード〈1982年〉」(1982)

13点13
1972年以来、ほぼ80本ものピンク映画を撮り続けてきた和泉監督の、一般映画第1作。交通係に勤務する白バイ警官と、酔っぱらい運転の車を追跡中の彼に誤ってはねられてしまった女性とのラブ・ストーリー。スピーディーな展開が魅力の一編。

あらすじ

東代々木署の交通係、24歳の富島哲郎は、違反車を白バイで追跡中に、50ccのバイクに乗る娘に過って怪我を負わせてしまった。違反車を検挙して署に戻った哲郎に、上司の高森は、娘の怪我はたいしたことないから見舞う必要はないと話した。三ヵ月後、哲郎はファッションショーの会場から、ひどく足を引ずって出てくるあの娘と出会った。彼女のあとをつけ、アパートを訪ねて謝まる哲郎を、娘はとりあわない。事件がマスコミに知られないように、高森が哲郎に彼女の重傷を伝えなかったのだ。哲郎は高森に噛みついた。翌日、哲郎が娘のアパートを訪ねると、姉と一緒に赤いスポーツカーで故郷の沖縄に、たった今、向った後だった。娘は比嘉礼子という名で、ファッションモデルだったが、怪我がもとで仕事を辞めなければならなかった。哲郎は首都高速、東名へと赤いスポーツカーを追った。そして、礼子の車を捉えるが、彼女は相変らず冷たい。事情を知らぬ姉のさち子は何だか訳が分からない。東名を西に走るスポーツカーとピッタリ追う白バイの奇妙なツアーが始まった。署では、3時間も連絡のない哲郎に、上司たちが騒ぎ始める。愛知、豊中インターから署に連絡が入り困惑する高森。岡山県警のパトカーを振り切った哲郎は、大がかりな検問が敷かれる関門橋に向った。その時、一台のマシーンが検問に突込んでいった。警察無線を傍受して哲郎のファンになったバイク狂の江上だ。パトカー、白バイが江上にかく乱されているドサクサに、哲郎は関門橋を渡った。礼子は次第に哲郎に惹かれていくようになった。そして、哲郎が途中で拾った犬を、礼子が預かった。大分で、哲郎はヘリコプターに追われるが、深い森に入って、追跡をまいた。生きる自信を取り戻し始めた礼子は、鹿児島で哲郎を待とうと決意する。鹿児島フェリー埠頭では、大がかりな検問、報道陣、ヤジ馬でごった返していた。突込んで来る哲郎に、待っていた高森が前に進み出た。礼子が「哲郎!」と叫ぶ。殺倒する白バイをよけた哲郎は岸壁を飛んだ。そして、哲郎とバイクは虹のかかる海に沈んでいった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1982年
製作国 日本
配給 ムービーブラザーズ=ジョイパックフィルム
上映時間 107
カテゴリ ラブ・ストーリー
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