「嵐の季節〈1995年〉」(1995)

80点80
高橋三千綱の恋愛小説『掠奪の初夏』の映画化。元空手選手の片桐は、骨折と父の死を同時に体験し自立を決意、年上の恋人・泰子からも離れストイックな生活を送っていた。そんな中、片桐に命を救われた過去をもつ元不良少女のアイが現れ、二人の奇妙な関係が始まる。ある日、ふとしたことから片桐はアクション俳優のチャンスを手にするが、過去の因縁からアイは新興ヤクザに襲われてしまう。映画監督の崔洋一が俳優として出演しているのも見もの。

あらすじ

空手選手だった片桐俊太郎は大学卒業間近の大会で右拳を複雑骨折、同時刻に郷里の父親が突然死したことを契機に、それまでの何不自由ない仕送り生活に見切りをつけて慣れない自給自足を始めた。片桐の年上の恋人・奈塚泰子は銀座のクラブに勤めながら片桐の生活を援助していたが、片桐は泰子からも意図的に遠ざかり、ストイックな生活を自ら強いていた。そんな片桐の前に不思議な17歳の少女・藤川アイが現れる。空腹のあげくに万引きを企てた片桐を機転を利かせて救ったアイは、実は4年前に片桐に窮地を救われていたのだ。アイは中学生当時、チンピラの手島と組んで売春行為とそれをネタにした恐喝で稼いでいた。ある時、レスラー上がりの客を引いたアイだが、恐喝に逆上した客は手島たちに暴行を加えた。そのホテルに遊びで男二人と投宿していた片桐が、結果的にアイを逃亡させ手島を逮捕させたのだった。片桐はアイの存在を忘れていたが、それ以来アイは小学校にあがった妹とバー・ホステスでだらしのない母親・あけみを支えるためにウェイトレスをしながら夜間中学に通っていた。アイは偶然に再会した片桐に恋心を抱きながら平穏な生活を送っていたが、ひょんなことから手島の部下に発見され、4年前の返礼として輪姦される。アイは忌まわしい過去が清算されたと気持ちに整理をつけるのだった。その頃、片桐は借金取り立てのアルバイト先だった映画会社で監督に見出され、アクション俳優としてトントン拍子に芸能界入りする。しかし、アイが輪姦され、その際に妊娠してしまった子供を堕胎したということを知った片桐は、スターへの階段を捨てて復讐のために手島一派を追い詰めていった。しかし、その時アイはこの町のすべてを忘れるために一人で東京を離れようとしていた。手島たちによって反対に叩きのめされた片桐は、ボロボロに傷ついた体で町をさまようのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1995年
製作国 日本
配給 インデックス・ガン・オフィス
上映時間 142
カテゴリ ラブ・ストーリー
チケット 前売りチケットを購入する