「オールナイトロング」(1992)

25点25
東京の京浜地区、羽田。ここに3人の平凡な10代の少年たちがいる。旅客機の整備士を目指すシンジ、ガリ勉のテツヤ、お坊ちゃまのケンスケ。それなりの人生を歩むかに見えた彼らは、ある通り魔殺人を目撃したことから小さな運命共同体となる。そしてシンジの女友達が不良たちに暴行され、植物人間になる悲劇が。彼らはにわかに精神の均衡を失い、猟銃を盗み出して血の報復を開始するのだが……。記録映画出身の29歳の新鋭監督、松村克弥が、社会問題化する“ハト型暴力“を描いた劇場映画デビュー作。残酷描写で映倫R指定を受けた異色の青春編だが、話題性とは裏腹に作りがきわめてオーソドックスな点が評価の分かれるところ。

あらすじ

定時制の工業高校に通い、航空整備士を夢見る慎治、超エリートの進学校に通い、一流大学を目指す徹也。裕福な上流階級に生まれ、自由な日々を送る健介の3人は、残忍な通り魔殺人事件に巻き込まれたことによって知り合う。彼らは軽い気持ちで、次の火曜日にそれぞれガールフレンド同伴で、健介の家でホームパーティを開くことを約束した。知り合いの女の子に片っ端から電話をかけてはふられる健介は、ある日、夢に出てきた女にそっくりの良子という女性に出会う。大人の匂いのする彼女に憧れる健介だったが、良子は彼を弄び、彼の夢とプライドはズタズタに引き裂かれてしまう。予備校で一目惚れした江理をパーティに誘うことを考える徹也は、プレイボーイの玉利に協力を頼むが、玉利は彼の純情を無残にも裏切ってしまう。通学途中で見かけた女子高生の葉子と知り合った慎治はお互いにひかれあい、楽しい日々を送るが、パーティの当日不良グループに襲われ、葉子はレイプされ取り返しのつかない重傷を負わされてしまう。身も心もボロボロの3人は、健介の父親の散弾銃を取り出し、不良グループのアジトに乗り込んだ。おどすつもりだけだったはずの散弾銃の発砲で、アジトは狂気と殺戮の場と化し、入り乱れての殺し合いになる。そうしてただひとり生き残った徹也は、玉利も殺し、雨の街を不気味な笑みを浮かべて歩くのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1992年
製作国 日本
配給 大映映像
上映時間 90
カテゴリ バイオレンス
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