「愛について、東京」(1992)

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東京・荒川べり。劣悪な生活環境の中で、3Kアルバイト暮らしやイカサマパチンコに活路を開いていく中国人留学生と、日本で生まれ育った中国人少女の愛の道行きが描かれる。“国際化“が進む東京の片隅で、周囲の日本人の偏見をバネにして、仲間たちとしたたかに生き抜いていく若い彼らの姿に、カメラは熱いエールを込めてグイグイ肉迫する。中国人の留学生と少女の間で奇妙な三角関係をとり結ぶことになる不能の日本人ヤクザを藤岡弘が好演。都市や農村の荒廃に切り込んできた柳町監督の汎アジア的ラブ・ストーリー。

あらすじ

東京。郊外のと畜場でアルバイトをしながら日本語学校に通う北京からの留学生・方純は、ホストクラブで働く仲間の潘小毛といかさまパチンコで儲けた金で日本料理屋で豪遊、そこで働く中国人少女・アイリンと知り合う。日本生まれ中国語が話せない彼女は、上海にいる祖父母を訪ねるのが夢だった。ある時、方純は友人の李やアイリンらを誘ってまたいかさまパチンコを働くが、その不正を元やくざの店員・遠藤に見つかり、外国人登録証をとりあげられ、翌日までに一〇万円払うよう要求される。方純は、潘の紹介で日本女性に体を売るがそれでも足りない。だが遠藤は金の代わりにアイリンの紹介を乞う。方純は逆に遠藤にアイリンを与える代わりに玉の出る台を教えるようしたたかにも要求した。妻・明代は店員の吉田と浮気をしており、性的不能である遠藤にとってアイリンは唯一の心のよりどころとなっていった。アイリンはそんな遠藤の陰りある愛情にほだされていくが、方純との肉体関係も続いていた。だが遂にそんな関係が遠藤の知れるところとなり、遠藤は方純を捕まえ「裏切り者」と激しく殴りつける。さらに方純の周辺では、妻・黄麗を日本人パトロンに与えることに惨めさが高じていた李が、妻を刺殺するという事件を起こした。しばらくして方純がパチンコ店を訪ねてみると、店は閉店され、遠藤とアイリンは失踪していた。パチンコの金づるを断たれ、と畜場もやめた方純だったが、うちのめされる様子もなく、ホストクラブで金を稼ぎながら生きていこうとするのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1992年
製作国 日本
配給 「愛について、東京」製作委員会
上映時間 113
カテゴリ ラブ・ストーリー
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