「生きてゐる小平次」(1982)

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50点50
天才の晩年は不遇と相場が決まっているが、中川信夫もその例にもれなかった。ただ、遺作となったこの映画を撮れたのがせめてもの救いか。登場人物が3人だけという実験的な手法に加え、お堂の扉を開けると外がいきなり沼に変わっているなどの恐怖演出に相変わらず冴えを感じさせる。旅役者の小平次は、幼なじみの太九郎の女房・おちかに横恋慕し、怒った太九郎に沼に突き落とされる。太九郎とおちかは、小平次の幻影から逃れるため江戸を離れるが、小平次の影はどこまでも二人に付きまとう。3人はさいの河原で再会し、男二人は相果てる。人間の業を静かに見つめてゾクっとさせる名ラストシーンだ。
製作年 1982年
製作国 日本
配給 ATG=磯田事務所
上映時間 78
カテゴリ ラブ・ストーリー
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