「温泉こんにゃく芸者」(1970)

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1968年の「温泉あんま芸者」(石井輝男監督)に始まる一連の“芸者“ものの一編。孤児の珠枝はコンニャク屋の徳助に育てられたが、徳助の窮状に発奮、温泉芸者として働く。やがて珠枝の名器ぶりが評判となり、剛の者が次々と挑んでくる。性具の研究に没入する徳助役を演じる殿山泰司がハマリ役。

あらすじ

珠枝はこんにゃく屋の徳助に育てられた孤児であった。不能者の徳助は、同じ悩みに苦しむ男たちを救済するためと称して、性具の研究に余念がなかった。珠枝はそんな徳助の面倒をみていたが、勤めていた避妊具工場が倒産、一時しのぎの金をつくるため、片山津温泉へやってきた。その日、珠枝は退職金代りに貰った避妊具を売りに入った、ヌード・スタジオで店主の荒川にあっさり体を与えた。置屋の女将満子は、そんな珠枝をインスタント芸者に仕立て上げた。最初の客は水源寺の了賢和尚であった。そしてミミズ千匹にめぐり会ったという了賢の感激話はパッと広まった。徳助が珠枝と一緒に生活を始めたのもその頃だった。やがて珠枝は製薬会社々長の田中作兵衛という男に身請けされた。だが、まもなく作兵衛は徳助が生涯の夢をかけて瀟洒な妾宅に作った、こんにゃく風呂の中で転倒し、あっけなく世を去った。一方、どうしたことか徳助の男が二十五年ぶりによみがえった。そして、徳助は隣室のツタ子と恋におちた。結婚話まで決めこんだ二人にとっての障害は、ツタ子のヒモ、池永への慰謝料と所帯資金であった。その頃、名器の持ち主としての珠枝の評判は、日本中に広まっていた。日本各地から芸者スカウトが殺到し、札束をつんだ。なかでも、大きく出たのが五百万円もの移籍料をつんだ関西の西川だった。徳助は珠枝に、最後の頼みと頭を下げた。珠枝は西川に蒲団の上での勝負を挑んだ。精力くらべである。一対一の三本目、やがて、「勝負ありました」と立会人満子の声と共に、西川が口笛を吹きながら、姿をあらわした。だが次の一瞬、その体は音をたてて崩れ落ちた。身を案じて部屋に馳けこんだ徳助とツタ子に珠枝は、ニッコリと微笑んだ。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1970年
製作国 日本
配給 東映京都
上映時間 87
カテゴリ 人間ドラマ
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