「鉄男」(1989)

【DVD発売中】

65点65
「電柱小僧の冒険」でPFFアワード1988グランプリを獲得した塚本晋也が、一人で7役をこなして作り上げた異色作。鉄に侵食されていく男の姿を圧倒的なパワーで綴っている。ストーリー性の希薄さは否めないが、映像の迫力は特筆に値する。ローマ国際ファンタスティック映画祭グランプリ。DVDタイトルは「鉄男 TETSUO THE IRON MAN」。

あらすじ

金属へのフェティシズムに憑かれたやつは、金属による肉体改造を行った直後に自動車と激突し、メタルサイキストとなった。ある朝、サラリーマンが目を覚ますと、頬に金属のトゲのようなニキビができていた。その男がプラットホームで電車を待っていると、隣のOL風の女が金属で膨張した腕を振りかざして襲ってきた。男は逃げたが、やがて自分の腕も金属化し、無意識のうちに女を殴り殺していた。激しい痛みを伴いながら、男の体は次第に金属に侵触されていく。顔面も半分は金属に被われ、ドリル化したペニスは恋人の肉体を引き裂き、快楽を貪った。やつは交通事故に会い、脳に金属片が刺さっていたのだ。そして轢き逃げしたのが、サラリーマンと恋人のカップルだった。やつは復讐を果たすため、金属テレパシーで放ったイメージで男を弾き飛ばした。しかし、金属と完全に融合したはずのやつの体に異変が起こった。体内に組み込まれた金属棒が錆びて腐り始めたのである。やつは最後のエネルギーを振り絞り、逆に鋼鉄の塊と化した男は反撃に転じた。しかし、やつと男は憎悪と愛情の背反したパワーで融合し、ひとつの巨大な金属の怪物となった。「こうなったら世界中を鋼鉄化し、錆び腐らせてやろう」と怪物は夜明けの都市を疾走し始めた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1989年
製作国 日本
配給 海獣シアター
上映時間 67
カテゴリ SF
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