「・ふ・た・り・ぼ・っ・ち・」(1988)

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榎戸耕史が独特のタッチで丸山昇一の脚本を映像化した初監督作。都会に暮らす孤独な男と女のわずか24時間のラブ・ストーリー。大きな事件が起きるわけではなく、すれ違いながらも最後は一つに解けあっていく、若い二人の心の動きを静かに見つめている。キャリアウーマンに憧れるものの、ままならない22歳のOL広子と、ロックンローラーを目指したがモノにならず、今はしがないPR制作マンの29歳の健二。見合いで出会った二人は、会話も好みもかみ合わない。一度は別れたものの、その日のうちに再会し、奇妙な運命の糸は二人を近づけていく。元BARBEE BOYSの近藤敦と古村比呂が等身大の若者像を好演している。結ばれるでもなく別れるでもないラストはこの映画にふさわしい。

あらすじ

高橋広子は叔父・喜三郎の紹介で、福田健二と見合いをした。男は仕事が忙しそうで見合いに遅れてきたり、話の途中で電話をかけたりとせわしかった。趣味など感覚的にもずれを感じた広子は店を出るとすぐに別れたが、二人は偶然に夕方路上で再会するのだった。健二は家出少年を助けたりと、人がいい。広子はしだいに好感を持った。健二の仕事の都合で、急遽手だけのモデルをすることになった。健二と広子は撮影を終え、CMスタッフの富子と三人で酒を飲みに出かけた。そこで広子はかつて健二がロック歌手を目指して、アマチュア・バンドを組んでいたことを知った。広子は夜、健二を自分の会社のパーティに誘った。パーティ会場で健二は人気を集めたが、はしゃぎすぎたのを怒った広子は出ていってしまう。二人は夜の交差点で喧嘩を始めた。警察で始末書を書かされた広子と健二は、帰りのタクシーでも喧嘩をして別れた。橋のたもとで一人佇む健二のところに再び広子がやって来て、仲なおりした。健二は広子をアパートに誘った。二人は夜明けのカフェオレを飲む。そして、一番電車で広子は帰っていった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1988年
製作国 日本
配給 東映=キティ・フィルム=セントラル・アーツ=日本テレビ
上映時間 90
カテゴリ ラブ・ストーリー
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