「花の遊侠伝」(1958)

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歌舞伎や講談の人気者、河内山宗俊、金子市之丞、片岡直次郎、暗闇の丑松が活躍する明朗時代劇。宗俊は国元に帰るという侍に、シビンを名器“夜の雨“だと偽って売りつけ、これがあとで大騒動に。直次郎は、出世したと故郷の母に嘘をつき、上京した母の前で、皆の協力によって目付に化ける。と、4人のエピソードをコミカルに散りばめた、楽しい作品に仕上がっている。

あらすじ

河内山宗俊と、その家に寄宿する浪人やくざの金子市之丞、御家人の片岡直次郎、元厩仲間でスリ常習の暗闇の丑松は、仲の良い遊侠仲間の四人組だ。丑松は大川に身投げした百姓の彦六を自分が金槌なのも忘れて助けに飛びこみ、反対に助けられた。同じ頃、宗俊の家を訪れていたのは倉橋権太夫である。国元へ帰るにつき、なにか骨董品を分けてほしいという。宗俊は、捨てるつもりだったシビンを、名器「夜の雨」と名づけて五十両で売った。さて、直次郎の所へ田舎のおふくろ・おもんから、出かけて来るという手紙が届いた。直次郎がおふくろを喜ばせようと、御目付衆に出世したと書いてやったものだから、その出世した姿を見に来るというのだ。市之丞はおもんを喜ばせてやろうと、直次郎をお目付衆に仕立て、みんなが家来になって芝居をしてやろうじゃないかと提案した。幸い丑松の主人だった碩翁の今戸の寮が、空きっぱなしだというので、忍びこんだ。無断で住んでいた十人の乞食にもアルバイトの家来を頼み、おもんを迎えた。おもんは、涙を流して大喜びだ。ちょうど隅田川で舟遊びをしていた碩翁が、無人のはずの家に灯りがついているので不審に思いやって来たが、その場の事情を察して帰っていった。−−ところで、丑松が助けた、いや助けられた彦六は、蔵前の近江屋に奉公に出した娘のお八重が行方不明で、悲しみの余り大川に投身したものだった。お八重は、近江屋の娘お浪の身代りに、若年寄の肥後守のもとにやられたのだった。市之丞は、直次郎を肥後守邸に忍びこませた。折から肥後守邸を訪れていたのは、倉橋権太夫である。名器「夜の雨」を贈ったものだから、肥後守をカンカンに怒らせた。天井に忍んでいた直次郎、つい吹き出したものだから邸内は、てんやわんやの騒ぎとなった。直次郎の探索でお八重のいることが分ったので今度は宗俊の乗りこみ。お八重をさらって逃げた。肥後守と権太夫が押寄せる。大殺陣! 乞食たちまで石を投げつけての応援に、彼らはやがて撃退された。後始末は碩翁が引きうけてくれることになり、四人は江戸を後にした。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1958年
製作国 日本
配給 大映京都
上映時間 98
カテゴリ 仁侠/時代劇
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