「空の下の遠い夢」(1963)

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東南アジアをめぐる豪華客船の乗客たちを主人公に、様々な人間模様を描いた青春映画。海外へ飛び出すことを夢見る17歳の青年、石川は、ジャズ喫茶の仕事で旅費を手にする。彼が乗った客船チトラル号には、不幸な生い立ちを持つ少女、真理や、シンガポールでひと旗上げようとする少年、山村が乗り込んでいて……。

あらすじ

十七歳の夢を海外雄飛にかける石川は、得意のドラムでジャズ喫茶をかせぎまくって資金を貯めた。バンド仲間の応援と兄捷夫、フィアンセ伸子の大きな愛情も助けてくれた。そしてついに彼は英国の豪華客船チトラル号に乗り込むことが出来た。船の中は一つの外国であった。シンガポールに働きに行く山村少年、父が英国外交官で、その任地インドに一人旅する美しい少女真理。大の日本ビイキで観光旅行の帰りというジュマ氏など。意気投合した石川と山村の若いエネルギーは広い船内を駆けめぐり、なぜか憂いを含んだ真理の表情も次第にほぐれていった。船は元旦の香港へ碇泊。ルームボーイのリーに案内されて若い三人はドライブとしゃれこんだ。美しい海岸線、国境の彼方に浮かぶ中共本土、夢のような夜景、明るく弾む一同のかげにリー兄弟の悲しい別れがあった。両親が中共にいる兄弟は独力で生きなければならず、また数年は会えないのだ。船は進んで赤道直下のシンガポールへ着いた。山村は福田老人の経営する商社へ、真理らはホテルへ。翌日、石川は真理から意外なことを聞いた。彼女は英国籍だがみなし児で、このチャイナタウンでいまの父にひろわれたのだという。これを聞いた山村は、日本人墓地の中に彼女の母の墓があると二人をひっぱって行った。するとそこには花を供える福田の姿があった。みつめあった真理と福田は一瞬、ハッキリと父娘であることを認め合った。抱き合う二人を見て、石川も山村も泣いた。美しい夕やけ空の下、福田の家にはシンガポール在住の日本人たちが集って力強い歌声を響かせていた。出発の時が来た。再会を約してインドへ帰る真理、これから東南アジアをまわる石川、不屈の信念燃やす山村、リー……若い希望が世界をかけめぐっている。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1963年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 88
カテゴリ 人間ドラマ
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