「天使のわけまえ」(1995)

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南果歩の設立したアポロフィルムの第1回製作作品であり、辻仁成の初監督作。クリスマスの1日、ヒロトとミンコが性感マッサージの仕事で出会う人々のドラマをオムニバス形式で描く。世間への不満からオモチャのマシンガンを撃ち鳴らす孤独な画学生、記憶喪失の詩人、男と別れたばかりの女流作家、死んだ妻の遺体と暮らす狂気の男。様々な人々との出会いから多くの不幸と幸せを知り、二人はまた次の世界へと旅立っていく。

あらすじ

自分たちを天使だと思い込んでいる変わった二人組、ミンコとヒロトは不幸な人々を救うべく、クリスマスの日にビルの屋上から“天使の派遣”というファッションマッサージのチラシをばらまく。チラシは風にあおられ、都市の中へと落ちていった。最初の客は毎日高速道路を眺めながら暗い抽象画を描き続ける孤独な画学生で、玩具のマシンガンを取り出し、「こっぱみじんにしてやりたい」と日常の不満をミンコにぶつける。二番目の客は記憶喪失の詩人とその妻で、彼らはミンコの裸体で失われた詩人の過去を取り戻そうと試み、記憶は次第に蘇っていった。三番目の客は男と別れたばかりの女流詩人で、ヒロトも呼び出され、三人でのクリスマスパーティとなる。彼女の家では「あなたたちが思っているほど、世界中の人々は不幸ではないのよ」と逆にたしなめられてしまう。四番目の客は狂った謎の男で、彼は亡くなった妻の遺体と共に暮らしていた。幸福な日々を思い出すためにとダンスの相手を求められ、それに応じるミンコだったが、狂気漂う男の視線に無邪気な彼女も恐怖の色を隠しきれなかった。こうして、一晩で様々な人々と出会ったミンコとヒロトは夜の闇の中、車を走らせる。冬の海にたどり着いた二人は明け方の浜辺でひとしきりはしゃぐのだった。帰ろうとする二人の乗った車に、一人の男がすれ違いざま「神の御加護がありますように」と静かに呟いた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1995年
製作国 日本
配給 アポロフィルム
上映時間 72
カテゴリ ファンタジー
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