「丹下左膳 飛燕居合斬り」(1966)

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53点53
林不忘の原作を五社英雄監督・中村錦之助主演で映画化したアクション時代劇。将軍・徳川吉宗の時世、黄金百万両が隠された“こけ猿の壷“をめぐって柳生一族、将軍の側近、愚楽老人一味そして丹下左膳が激しい争奪戦を繰り広げる。豪快なアクション時代劇では定評のある五社英雄監督は、随所に見せ場を盛り込んで楽しませてくれるが、中村錦之助の丹下左膳は力演ながらミス・キャスト気味であった。林不忘創作による隻眼隻手の怪人・丹下左膳は、大河内伝次郎の一世一代の当たり役としてあまりに有名だが、戦後は大友柳太朗の豪快無比な丹下左膳が当たり役となりシリーズ化された。

あらすじ

時は将軍吉宗の世。側近の怪人物愚楽老人が権謀術数の限りを尽していた。相馬藩士丹下左馬之介は命によって親友の隠密神島小十郎を斬ったが、自分も藩の隠密に教われ、相愛の萩乃を残したまま行方を断った。ある日、日光東照宮改修の命が小藩の柳生藩に下った。柳生藩を潰そうとする愚楽の奸計だった。藩主対馬守は家宝こけ猿の壷に隠されている黄金百万両で工事を行なおうとした。壷は対馬守の弟源三郎に守られて国許から江戸に向ったが、愚楽は蒲生泰軒に命じて一行を襲わせた。壷の秘密を知った盗賊お藤と与吉も乱闘に加わったが、壷は乞食ちょび安の手に渡った。そこに現われたのが隻眼隻手の丹下左膳、実は左馬之介の生れ変った姿だった。左膳は隠密を斬り壷をもって、お藤、与吉と共に消えた。愚楽が対馬守に、五日後の寛永寺大茶会に壷を持参するよう命じていたので、源三郎は左膳を探して歩いた。盗賊寺にいる左膳は愚楽におびき寄せられたと見せかけ、ニセの壷を百両で売った。萩乃が寺に現われると左膳は人違いだと追い帰してしまった。左膳はすっかり世をすねていたのだ。だが萩乃を愛している左膳をお藤は嫉妬して、壷をもって愚楽屋敷に走った。左膳は追いかけたが、与吉とお藤を人質にされ、危い所を源三郎に助けられた。左膳は源三郎のために一肌ぬぐ気になった。やがて五日後の大茶会の日、寛永寺に現われた左膳は、お藤と与吉に助けられながら愛刀濡れ燕で折りまくった。そして五重塔の上から大音声で真相を暴露した。それを聞いた大岡越前守は、左膳が江戸を去れば、盗賊お藤と与吉を許そうと呼びかけた。愚楽は失脚、柳生藩は安泰、萩乃は源三郎にひきとられ、泰軒を折った左膳は、今は心おきなく、さわやかな秋風にふかれながら、江戸を去っていくのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1966年
製作国 日本
配給 東映京都
上映時間 91
カテゴリ 仁侠/時代劇
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