「バカヤロー!2 幸せになりたい」(1989)

45点45
オムニバス喜劇の第2作。今回はCM、演劇界などから4人の新人監督を起用した。藤井郁弥が、山のようにレコードを抱え、CD全盛の世に取り残された男に扮し、微妙な世代のズレを感じさせる「新しさについていけない」、加えて、オールドミスのOLが年齢のために再就職できない、山田邦子主演の「女だけトシとるなんて」の2話が、都市生活の心の痛みを映し出して、他のエピソードの群を抜いている。

あらすじ

〔「パパの立場もわかれ」〕旅行代理店社員の岡田良介は、お得意様の苦情処理係。日曜日もお詫びに回っている。家に帰れば妻の夏子と娘の亜矢子に「どこへも連れてってくれない」と文句を言われる。ある日、社員特典で南太平洋、ニューカレドニアの切符を3枚予約し、家族旅行の約束をした。二人は大喜びで、良介もホッとしたが、上役から強引にお得意様へ回すよう命令された。夏子と亜矢子は近所の人や友達に言った手前、良介を責めたのだった。そこで良介は“苦労している自分の身にもなれ!”。 〔「こわいお客様がイヤだ」〕梶木丸男は深夜のコンビニエンス・ストアでアルバイトしているが、仕事は暇で相棒の鳥井は座ってマンガを読んでばかり。お客も暴走族風の男やらどこか変な人が多い。ある日可愛い女の子がやって来て、梶木は一目惚れした。しかし、彼女を意識するあまり幻想をみるようになった。万引きをする男、牛乳を飲んじゃう男、ノートに似顔絵を描く女、パンティストッキングをはきかえる女、食いちらかす男、雑誌を立ち読みし切り取る女、犬を連れてきてオシッコさせる女など……。気の弱い梶木はついに“バカヤロー!”と叫んだのだった。 〔「新しさについていけない」〕郊外の建売り住宅に引っ越してきた新婚カップルの秋男とむら子。二人はユーミンのレコードをかけようとしたが針がないので買いに出かけた。しかし、CD時代の電気屋はなかなか針を売ってくれない。音のうるさい旧型の掃除機や洗濯機も買い替えたが、隣の電気に詳しい青年がいろいろ文句をつける。その親戚の電気屋という男も出しゃばり、秋男は“バカヤロー!”と叫んだのだった。 〔「女だけトシとるなんて」〕26歳の理恵は結婚式で、自分より若そうな新婦の表情を感慨深げに見ていた。恋人は煮え切らず、理恵は東京の会社を辞めて故郷へ帰った。しかし、地元の会社は東京帰りを煙たがり、親は見合いを勧める。夫を交通事故で失した友達を見て再就職を決意するが、面接で年齢や結婚のことばかり問題にされ、理恵はついに啖呵を切ったのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1989年
製作国 日本
配給 光和インターナショナル
上映時間 98
カテゴリ コメディ
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