「ダイナマイトどんどん」(1978)

【DVD発売中】

64点64
昭和25年、北九州一円で昔堅気の岡源組と新興ヤクザの橋伝組の間での抗争がエスカレートし、民主的に抗争を解決しようという警察署長の提案で、野球大会が開かれる。愛する女をめぐる争いも絡んで、一筋縄ではいかない、まさに懲りない面々の戦い模様が笑わせる。背番号が花札のカードになっていたり、小指がないために誰も打つことのできない魔球できりきり舞いさせるなど……。次第にスパイクを尖らせ、バットに鉛を埋めた一人一殺の殺人野球に発展して、観る者はあっけにとられ、彼らのあくなき闘争心に脱帽させられるに違いない。岡本監督の変化球がコーナーいっぱいにキマった作品。DVDは「岡本喜八・邂逅編/STRANGERS DVD-BOX」に収録。

あらすじ

昭和二十五年、北九州一円ではヤクザ組織の抗争がエスカレートして、まさに一触即発の状態であった。特に小倉では昔かたぎの岡源組と新興ヤクザの橋伝組がしのぎを削っていた。この事態に小倉警察署長は、ヤクザ抗争を民主的に解決するために野球大会を提案した。岡源組、斬り込み隊長の加助は“タマ遊び”でカタをつけることにのれず、割烹「川太郎」で飲んだくれていた。加助は店のおかみ、お仙にゾッコンまいっていた。岡源組のシマを狙う橋伝組は、一気に決着をつけようと、札束にものをいわせ、全国から野球上手な渡世人を集めた。一方、岡源組はドシロウトばかり、わずかに戦争で片足を失った五味を監督に迎えただけだった。ジョーカーズとの一回戦、あわや敗退かという時、途中から出場した加助の劇的な長打で逆転した。勝利に酔う岡源組の前に、岩国の貸元から送られてきた、助っ人、銀次が現われた。銀次の投げる魔球で二回戦は楽勝だった。しかし加助は銀次がお仙の惚れている男とわかって身を引く。橋伝組は、岩国に手を延ばして銀次を寝返えらせてしまった。このことが加助の怒りを一層あおり、岡源組は一人一殺の殺人野球に活路を求めスパイクを尖らせ、バットに鉛を埋めた。双方の応援団も盛り上がり、岡源組には小倉の芸者衆が、赤いけだしをまくってカンカン踊り、橋伝組には地元のストリッパーのラインダンスとボルテージは最高頂に達した。サイレンの音とともに試合は始まった。次々と負傷する両軍選手、審判も例外ではない。二転、三転する血みどろの試合展開。六対三で迎えた九回裏、岡源組の攻撃、二死満塁で加助がバッターボックスに入った、そして加助の打った打球は……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1978年
製作国 日本
配給 東映=大映
上映時間 143
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