「空がこんなに青いわけがない」(1993)

55点55
俳優、柄本明の監督デビュー作。商事会社の課長、小林健太郎は、平凡なサラリーマン。妻は、古い家を壊してマンションにすることに熱中し、母はボケ始めている。健太郎は、OLのかおると不倫中……。そんな設定はあるものの、とり立ててドラマが起こるわけではない。ただ、平凡な健太郎の日常にちょっとしたズレが生じる様を、淡々とした映像の中に綴っていく。存在自体が無気力に見える三浦友和の好演、全編発作のような演技で場面をさらうかおる役の夏川結衣など、役者陣はいずれも印象的。映画的に成立しにくい、波風の立たない物語を、映像によって繋ぎとめた柄本監督の非凡さが光る。

あらすじ

商事会社課長の小林健太郎は社内のOL・夏川結衣と不倫関係になった。妻・佐和子は古い家を壊してマンションを建てる計画に夢中で、庭の物置の大整理に熱中し、祖母のふみはそれが始まった頃からボケだした。一一歳の一人息子・翔一は、物置に入り込んで漆にかぶれ全身包帯姿になったり、友達のワタナベくんと堀の上に昇ったり。健太郎は結衣と関係を精算しようとするが、いざ結衣が離れ、同僚の男と一緒になると今度は自分から彼女を追いかけ、妻のマンションの計画にも文句を言い出す。だが、それ以上何かが起こるというわけでもなく、結衣との関係も精算。祖母は入院し、一家は引越の日を迎えるのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1993年
製作国 日本
配給 オフィス・シロウズ=サントリー
上映時間 94
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