「十階のモスキート」(1983)

【DVD発売中】

70点70
崔洋一監督の骨太なデビュー作。「水のないプール」に続いて内田裕也が企画した実録犯罪ものの第2作にあたる。離婚した現職警官が、慰謝料、子供の養育費などのためにサラ金から金を借りる。しかし、支払いが滞り、交番にまで催促の電話がかかってくるようになる。悩んだ末に男は郵便局強盗をするのだが……。主人公の姿を執拗に追いかけるカメラワークが堕ちていく男の姿を見事に捉え、内田裕也も初の脚本とは思えないほどの堂々とした語り口だ。歌手デビュー前の小泉今日子が竹の子族姿で特別出演している。

あらすじ

男は万年係長のサエない警察官で、妻のTOSHIEはそんな男に愛想をつかし、娘のRIEを引き取って離婚していた。娘は原宿のロックンロール族に狂い、時々、男に金をせびりに来るが、男は娘にだけは甘い。団地の十階に住み、毎月の慰謝料や養育費もとどこおりがちな男の気晴らしは、スナック・ヒーローで酒を飲むことと、その店の女、KEIKOとのセックスだ。男はいつも落ちている昇進試験のためにサラ金から借金をしてパソコンを購入する。男は妻への支払い、サラ金への返済で出費がかさみ、競艇に手を出し、さらにサラ金から金を借りるという悪循環が続き、とうとう、返済の催促は交番にまで及んだ。追いつめられた男は、自分の部屋に駆けつけると窓からパソコンを放り投げる。男は、その足で郵便局に押し入り、金を出せと拳銃を乱射する。郵便局の外にはパトカー、TV局やヤジ馬が殺到している。やがて、群集が見守る中、男は同僚の警官にかかえられ、手錠をかけられたまま連れ出されてくるのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1983年
製作国 日本
配給 ニュー・センチュリー・プロデューサーズ
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