「エレファントソング」(1994)

【DVD発売中】

25点25
利重剛による<J・MOVIE・WARS>第2期の一編。33歳のウエートレス・水橋加奈子のもとに下月の死の知らせが入った。“死んだ時くらい何かの足しになりたい。せめて土に返してほしい“と言っていた彼との約束を果たすために、加奈子は、花屋の真鍋のトラックで伊豆山中へ向かう。山の中とはいえ、どこも所有者の立て札が立ち並び、人一人埋めるのも容易ではない。下月を背負い、雑木林の斜面を登る加奈子の肩に、死体の重みがのしかかる……。30代の人間が一つの約束を通して、自分の生の意味を問う姿を描く。

あらすじ

喫茶店のウェイトレス・水橋加奈子は昔馴染みの初老の男・下月誠一郎が死んだという電話を受ける。彼女は元調律師だった下月との、「死んだ時はせめて土に返して土葬してほしい」という約束を守るため、店に居合わせた花屋の真鍋吉樹のトラックに乗せてもらい、ひとり息子の進も連れて、下月の死体をアパートから運び去った。死体を埋めるなんて本気に思っていなかった真鍋も、加奈子の想いをどこかで感じ、彼女がポツリポツリと話し始める下月や彼女のことを聞き、約束を果たさせてあげようと思っていく。検問中のパトカーを引き離し、伊豆山中の雑木林へ。年老いた象が集まる森の墓場で、死んでいく象を葬送する象の鳴き声のように、加奈子は進と「ぞうさん」の歌を歌い、下月を埋めるのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1994年
製作国 日本
配給 WOWOW=ヒルヴィラ
上映時間 60
チケット 前売りチケットを購入する