「勝利者」(1957)

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当時売り出し中の石原裕次郎が、若いボクサーに扮したボクシング映画。かつてチャンピオンを目指して失敗した男が、自分の夢を実現するために若いボクサーをスカウトして、見事にチャンピオンに仕上げる。小林旭が、北原三枝のバレエ・シーンに観客としてワン・カット出演。

あらすじ

五年前、宮川興行会社社長の令嬢夏子との恋愛による動揺でチャンピオンを賭けた試合に敗れたボクサー、山城英吉は、クラブ「チャンピオン」の支配人に落着きながらも、かつての自分の夢を有望な新人によって果そうと必死になっていた。夏子との結婚もそっちのけで英吉はやがて無名だが期待のもてるボクサー夫馬俊太郎を発見した。彼は俊太郎に女との交際も禁じ火の出るようなトレーニングを始めた。英吉は、一方夏子に内証でクラブの踊り子白木マリの面倒をみ、彼女が世界的バレリーナになるまで生活を保障すると約束していたが、マリにも男との交際を禁じ練習に精進させていた。ところが俊太郎とマリは、英吉を介して交際するうち互いに愛し合うようになった。裏切られた思いで英吉は、俊太郎にはタイトル・マッチに勝つまで、またマリにはバレーで名を上げるまで道草をしないように約束させた。英吉にとって二人は、自分の夢を実現するための媒体であったのだ。俊太郎は急速に腕をあげ、遂に挑戦者になるまでに漕ぎつけ、一方のマリも東京バレー団公演の主役に抜てきされた。こうして二人とも一人前になると、今更ながら英吉の束縛を冷く感ずるようになり俊太郎は飛出し、マリはマリで俊太郎との仲を宣言してしまった。恩を仇で返された英吉の心は復讐に傾いた。彼は俊太郎の試合の相手、チャンピオン手島に、俊太郎の試合を撮つた8ミリ・フィルムを渡した。タイトル・マッチの日が来た。俊太郎は弱点を狙われ全くの苦戦。観戦する英吉は憎しみと愛情の交錯の中に悩み続けた。が、彼の心の中の愛情は、手島の弱点を記したメモを俊太郎に渡すという結果になった。形勢逆転、俊太郎はタイトルを握った。しかし、その勝利者は自分の許を離れた。寂しく帰る英吉。だが夏子だけは彼の後を追って行く。やがて二人の影は腕を組んで二つになった。一方、勝利に陶酔する俊太郎の前に、彼から贈られた指輪をはめたマリが立っていた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1957年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 98
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