「忍びの衆」(1970)

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35点35
雷蔵の死後、“眼狂四郎““若親分“と彼の人気シリーズを受け継いだ松方弘樹の“忍びの者“。司馬遼太郎の『伊賀の四鬼』を原作に、秀吉から信長の妹で柴田勝家の側室となったお市の方を誘拐するよう命じられた伊賀者たちの死闘を描く劇画タッチの作品。

あらすじ

天正十一年の春。羽柴秀吉は賎ケ嶽に派兵、柴田勝家を一気に叩こうとした。が、勝家の奥方、お市の方の安否か気がかりだった。亡き信長の妹を奪うことは天下をとることに通ずる。それに、秀吉はお市の方に心惹かれていた。「お市の方を盗み出せ」。この密命を受けたのが伊賀の忍者四人−−木城の与四郎、鬼瘤、名張の助太夫、幻術も使う「くの一」忍者喰代のおりんだった。与四郎は、師匠の娘・小弓の反対を押しきり鬼瘤とともに、勝家の居城・越前北の庄を目指し、助太夫、おりんもその後を追った。与四郎らは賎ヶ嶽の麓で、無惨な伊賀者の死体を見て唖然とした。足の裏には一様に十字の深い切り傷があったのだ。助太夫は、伊賀忍者の最長老・愛染明王の仕業と断定した。やがて、琵琶湖湖畔の穏れ家に落ち合った四人は、助太夫の計画に従って、まず与四郎を城内探索に送った。だが、与四郎に対抗意識を燃やす鬼瘤は命令に服さず彼の後を追った。北の庄は厳重な警戒で固められていた。さすがの忍びの衆も手が出ず、鬼瘤、与四郎とも敵の陥穽にはまり込んでしまった。その危機を救ったのは小弓だった。彼女は父の命を受けて後を追って来たという。だが、与四郎の安堵も束の間、彼から一行の動向を聞き出した小弓が突然襲いかかってきた。窮地に追いやられながらやっと倒した小弓。彼女の顔は、見る見る醜怪な愛染明王に変っていった。辛うじて戻った与四郎は、まず城中約三千の兵を取りのぞくことが先決と報告。助太夫は一計を案じて柴田方の将軍佐久間盛政のもとへおりんを派遣した。盛政を色仕掛けでそそのかせ、城から兵を引かせようというのだ。はたせるかな、盛政は秀吉が岐阜攻略のため主力を差し向けたという、おりんの口車に乗って兵を動かした。与四郎らは、その布陣の乱れに乗じた。しかし、北の庄に潜り込んだものの、目指すお市の方の居室は堅固だった。部屋では、三人の幼な子と別れたお市の方が自害をしようとしていた。与四郎らはその危機を救い、北の庄を脱出した。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1970年
製作国 日本
配給 大映京都
上映時間 79
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