「快盗ルビイ」(1988)

【DVD発売中】

70点70
「麻雀放浪記」で見事な監督デビューを飾った和田誠の第2作。“快盗ルビイ“を名乗り、いっぱしの泥棒を気どる女の子と彼女に振り回されるドジでまぬけな純情サラリーマンが、何度かのヤマと失敗を繰り返したあげく、結ばれるまでをコミカルに綴っていく。短編ミステリーの名手、H・スレッサーの原作を和田誠自身が脚色し、ミュージカル・シーンも盛り込んだおシャレな犯罪喜劇に仕上げている。練り上げたコンテに基づいた、全盛期ハリウッド映画を思わせる職人的演出。ちなみに、劇中で歌われる歌も和田誠自身の作詞、作曲だ。主演の小泉今日子は、キュートなすまし屋で行動派のヒロインになりきり好演。その他、公開当時にはあえて秘密にされた脇役陣が、効果的に起用され、楽しませてくれる。

あらすじ

ある日DM発送会社に勤める林徹のマンションに女の子が引っ越してきた。彼女は加藤留美というフリーのスタイリストだが、本当はルビイという名の快盗だった。徹はさっそく相棒として犯罪を手伝わされる。まずは巧妙な手口で食料品屋の親父から売上げ金を盗んだが、中味は大金とは程遠くて経費を差し引くと赤字だった。頭の切れるルビイと頼りない徹だったか、二人は次に銀行襲撃を計画した。しかし、これも徹が脅迫の手紙と買物メモを間違えて失敗。ルビイは凝りずに宝石店詐欺を試るが、あっさり店主に見抜かれてしまう。犯罪計画を楽しむような二人は豪華マンションに忍び込むが、管理が厳しくて脱出するのに精一杯で物を盗むどころではなかった。徹はルビイが好きだが、彼女には恋人がいた。ルビイが喧嘩した恋人に宛てた手紙を取り戻してほしいという。徹は気やすく引き受けるが、運悪く警察に捕まってしまう。気のいい刑事の計らいで徹はすぐに釈放されたが、ルビイはそんな自分のワガママを聞き入れてくれた彼を暖かく迎えた。そして今度は徹のほうが、新しい犯罪計画をルビイに持ちかけるのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1988年
製作国 日本
配給 サンダンス・カンパニー=ビクター音楽産業
上映時間 96
チケット 前売りチケットを購入する