「俺っちのウエディング」(1983)

【DVD発売中】

47点47
幸福な結婚式の日、花嫁が謎の女にいきなりナイフで切りつけられる。命に別状はなかったが、犯人は爆弾で自殺、身元がわからない。当然、世間や警察は花婿・勉の過去の女ではないかと疑う。勉は疑いを晴らすために関係のあった女たちの生存を確かめに出かけるが……。サスペンス・タッチのストーリー展開だが、内容は丸山昇一のオリジナル脚本らしいハートウォーミングなコメディ。ハッピー・エンドのラストまで、安心して見ていられる。一連の根岸作品とは少し異色となるが、ワンカット、ワンカットのキッチリした構図の取り方が喜劇のテンポとうまくマッチして良質の出来となっている。

あらすじ

結婚式場の廊下でウエディングドレスの花嫁小椋真紀子が腹部を刺され、被害者と同じ姿の犯人は、倉庫で自爆を遂げてしまった。出張先から式場に駈けつけた新郎大村勉は事件を知り病院に向かった。幸い真紀子の傷は軽くてすんだが、勉は警察で事情聴取を受ける。警察は勉の結婚を怨む、過去の女の犯行と目星をつけ、チーフの田島刑事は、岡村刑事を専任につけた。彼もまた、この日その式場で結婚式を挙げたばかりだった。勉は思い当る二人の名を警察に言った。そして調査した結果二人共生きており、リストからはずされる。もう一人帰省で長崎に戻った帰り、寝台急行で知り合った太田時子がいたが、言いだしづらくて警察には話さなかった。勉は時子が勤めていた美容院、次の職場となったキャバレーと消息を追うが、そこで切れてしまう。マスコミはこの事件をセンセーショナルに扱い、勉は“無責任時代の典型”といった調子でレッテルを貼られ、職場でも閑職に追いやられてしまった。ヤケ酒をあおった帰途、勉は陸橋の上から誰かに突き落とされそうになったが、目撃者がいなかったことから、警察では逆に狂言として彼を疑った。勉は時子のことが気になり、長崎の時子の家を訪ね、彼女が勤めていた中華料理店に向かうが、そこも辞めていた。泊ったホテルで、勉は入浴中に又も危険なめに会う。その頃、真紀子も勉のマンションにあったメモから、彼が実家に帰ったことを知り長崎に来ていた。真紀子は勉が泊ったホテルの関係者の証言から、中華料理店を訪れ、そこで初めて、勉が追う時子の存在を知った。帰京した時子はパトロンに囲われている佃島を訪れ、勉の姿を見つける。時子との関係を告白し、過去とのケジメをつけようとする勉を見て、真紀子は心から彼を理解した気がした。時子は生きていたのだ。そして二人は真紀子が誰か彼女の名に似た名の人物と間違えられたのではないかと考えた。調べた結果、それは岡村刑事の妻たまきしかいなかった。芝居を装い橋に佇んだ勉を案の定、岡村が襲う。そこにマスコミを連れた真紀子が走って来た。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1983年
製作国 日本
配給 セントラル・アーツ=日本テレビ
上映時間 102
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