「英霊たちの応援歌・最後の早慶戦」(1979)

【DVD発売中】

75点75
戦時中、学徒出陣のため解散した六大学野球の最後の早慶戦を前半に配し、そのメンバーらが出陣してからの様々なドラマを後半に追うという構成。重くなりがちな題材だが、岡本喜八は随所にユーモアを配しテンポのよい作品に仕上げた。

あらすじ

昭和十八年春、文部省は六大学野球連盟の解散を厳命する。この知らせに早慶両校の部員は「もう一度早慶戦をやりたい」と願う。早稲田実業からバッテリーを組んで来た三上哲男と秋山信吾もその一人だ。数数の困難を乗り込え、試合は十月十六日に開かれた。しかし、三上は、第十三期海浜予備学生を志願して入隊し、この試合に参加出来ず、土浦海軍航空隊近くのレストランで、早大が勝利した記事を読んだ。試合後、両校校歌が斉唱され、感動にうわずった両校部員は、こんどは戦場で会おうと叫ぶ。十二月九日、三上、本田耕一、相田暢一は横須賀第二海兵団二等水兵として入団。米軍がマーシャル群島に上陸した昭和十九年二月一日、三上たちは、第十四期海軍飛行予備学生に合格、五月、土浦から鹿児島出水海軍航空隊に配属された。米軍が沖縄に上陸した頃、秋山は三上たちがいる航空隊に教官として配属され、全兵力が結集する九州に向かう。宿舎の黒板には特攻隊として死んでいった十三期生の書いた銀座の地図があり、一軒ずつ店の名が書かれていた。ところどころに空白があり、銀座に強い慶応勢が黒板の前に集まり、それをうめていく。いよいよ秋山たちも、特攻隊として飛行機に乗ることになった。奄美大島上空、秋山中尉以下十三名は、敵機を発見。グラマンとの激烈な空中戦で三上は両眼をやられてしまう。「秋山、見えない、突っこむまで誘導してくれ」「了解。サインを出すぞ、外角低め、もっと低め、そこでシュートだ。シュートをかけろ!」炎に包まれながら三上機は突っこみ、敵空母は爆発、炎上した。「ナイスボール、ストライクアウトだ」叫んだ秋山も黒煙と真っ赤な炎の中に消えていった……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1979年
製作国 日本
配給 東京12チャンネル
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