「犬死にせしもの」(1986)

【DVD発売中】

41点41
終戦直後、瀬戸内海を荒らし回った海賊たちの青春を描く海洋アクション。昭和22年、復員兵の重左は、戦友で今は海賊をやっている鬼庄に出会い、その仲間に加わる。仕事は順調だったが、嫁入り船から花嫁を奪ったことが瀬戸内の大親分・花万にばれて狙われるハメに。嫁ぎ先から、花万に彼女を取り返すようにと依頼がきたのだ。だが、政略結婚の犠牲となるところだった花嫁・洋子は重左と恋に落ち、故郷・竹田津へ逃げようとする。そこを花万の追っ手に見つかり、重左たちとの激しい戦いが始まる……。アクションもさることながら、一人一人死んでいく仲間たちの描き方が鮮烈だ。

あらすじ

昭和23年、重左こと宗重左衛門は、地獄のビルマ・インパール戦線から九死に一生を得て還って来た。彼は戦友の鬼庄こと鬼松庄一と遊廓で再会する。重左は鬼庄に仲間にならないかと誘われる。鬼庄は小型船・梵天丸で、エンジンを操る伝次郎と共に、海賊として瀬戸内海を跳梁していた。ある夜、三人が襲撃した船に娘が乗っていた。鬼庄は色街に叩き売って金にしようと、彼女をさらって五貫島の隠れ家へ運んだ。娘は洋子といい、大阪のある男のもとへ後妻として嫁ぐのだという。重左は幸せをあきらめているような彼女に魅かれ、色街に売るという鬼庄を思いとどまらせた。だが、洋子の嫁ぎ先では、瀬戸内海を牛耳る新興やくざ・花万に捜査を依頼していた。そして、花万の番頭・火つけ柴が五貫島に現われ、3日後に洋子を渡すように要求してきた。大分・竹田津の実家まで送り届けると洋子に約束した重左は、高松の元やくざ・阿波政に助けを求めに行く。その留守に洋子は火つけ柴に連れ去られていた。洋子はかつて、火つけ柴の愛人だったのだ。闇ブローカー・通称岩テコから、火つけ柴の妾が笠岡にいることを知らされた重左たちは、その女・千佳をさらって、西枯木島にある火つけ柴の本拠地へ乗り込む。だが、火つけ柴の策略にかかり、人質交換どころか千佳を取り戻されたうえ、梵夫丸は弾丸を浴びる。また、洋子奪還を花万に報告しなかった火つけ柴も、花万につけ狙われることになった。梵天丸の修理はできたが、岩テコは弾を受けており絶命した。洋子は千佳の手引きで島を抜けだした。千佳は火つけ柴の銃に撃たれ、息をひきとる。重左と洋子は阿波政のところで再会した。梵天丸は竹田津に向かうが、火つけ柴の船が銃撃してくる。そこに、巨大な船・花万丸が攻撃してき、凄絶な闘いのなか、重左が倒れた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1986年
製作国 日本
配給 大映=ディレクターズ・カンパニー
上映時間 103
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