「おにぎり・ARCADIA物語」(2004)

50点50
「親分はイエス様」で知られる斎藤耕一監督が、“米“をテーマにして撮り上げたコミカルな人間ドラマ。都会から、とある農村に逃げてきた若い男女。彼らは“大日本生き残り隊“と名乗る農業に従事する人々との出会いを通じて、生きる意味を知る。そんな人間愛にあふれた物語が、雄大な山形県の自然をバックに、温かい視点でゆっくりと綴られていく佳作だ。東京から逃げ出してきた若いカップルの慎二と友美。行くあてのない二人は、とある農家に転がり込んだ。そこの主人、篤郎は、ワケありな人達とともに“大日本生き残り隊“を結成して、農業に従事して明るく暮らしている男だった。

あらすじ

東京からバイクに乗って、駆け落ち同然で山形県は置賜地方にやってきた若いカップル、慎二(吉永雄紀)と友美(大貫あんり)。あんりは売り出し前のロックバンドのメンバーで、恋愛関係を周囲から咎められ、逃げ出してきたのだった。地元の旅館に泊まったはいいものの、頼る人も行く当てもなく、途方に暮れてしまう。そんな彼らの境遇を察した旅館の番頭さんは、トクさんの農場へとふたりを連れてゆく。トクさんとは、農業を営む傍ら「大日本生き残り隊」を主催し、農業を学ぶ者の他、事情あってこの地に迷い込んできた人々も受け入れている農家の主人・篤郎(須貝智郎)のことだった。フォークシンガーとしても活躍しているトクさんに、慎二と友美は自分たちと近しいものを感じ、しばらくそこでやっかいになることに。そこにはふたりのほか、現代社会からはみ出した大人たちが集まって生活していた。東京から「いい男を探しにきた」という謎の女性、通称マダム(松原智恵子)。リストラされたヒラ銀行員(鹿内孝)。何やら訳ありで流れ着いた市議の元秘書(岡村洋一)。校内暴力で自信を失った元教師(江原修)。…などなどの、ひとくせもふたくせもありそうな面々だ。刺激的な都会と比べ、一見不便で物静かな田舎暮らしに辟易しながらも、ふたりは生まれて初めての米作りに挑戦する。農作業を通して、生きることに真剣に向き合っていくうちに、仕事、仲間、結婚、出産といった人生のターニング・ポイントを経験していくのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2004年
製作国 日本
配給 映画『おにぎり』全国配給委員会=斎藤耕一プロダクション
上映時間 120
公開日 2004年4月17日(土)公開
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