「イノセンス」(2004)

【DVD発売中】

65点65
5月12日から開催されるカンヌ映画祭で日本アニメとして初めてコンペティション部門に選ばれた、押井守監督の最新作。近未来の日本を舞台に、テロ犯罪を取り締まるサイボーグの刑事が、暴走するロボットが起こす事件の謎に迫る。『キル・ビル』の製作にも参加した、プロダクションI.Gによるアニメーションの映像美が圧倒的だ。

あらすじ

舞台は、人々が電脳化され、声を出さずとも、コンピューター端末を打たなくとも、ネットワークを通じたデジタルコミュニケーションが可能になる一方、肉体の機械化も進み、人とサイボーグ(機械化人間)、ロボット(人形)が共存する、2032年の日本。魂が希薄になった時代である。主人公は、続発するテロ犯罪を取り締まる政府直属の機関・公安九課の刑事バトー(大塚明夫)。彼はサイボーグで、腕も脚も、その体のすべてが造り物。残されているのはわずかな脳と、一人の女性、“素子(もとこ)”の記憶だけ。ある日、少女型の愛玩用ロボットが暴走を起こし、所有者を惨殺する事件が発生。「人間のために作られたはずのロボットがなぜ、人間を襲ったのか」。さっそくバトーは、相棒のトグサ(山寺宏一)と共に捜査に向かう。電脳ネットワークを駆使して、自分の「脳」を攻撃する“謎のハッカー”の妨害に苦しみながら、バトーは事件の真相に近づいていく。破壊されて何も語らないアンドロイド、人間の姿をしたロボットの女性、禍々しき祭礼の中で人間に焼かれる人形たち、自ら死体となって、人間であることを超越したと自惚れる男。バトーは、捜査の過程で様々な、人形(サイボーグ)たちと出会い、<人形>に托された<人類>の想いを繰り返し自問自答することになる。「人間はなぜ、自分の似姿(=人形)を造ろうとするのか」。古来より人は、人の形を模した<人形>を造り続けてきた。「人はなぜ、人形を必要としているのか」。身体のほとんどが機械と化したバトーは、いわば、人間と人形の狭間を生きる存在。そんな彼にとってその謎を解く手がかりは、自らが飼っているバセット犬と、素子への一途な想いだけだった。それはバト−が人間として生きている証でもある。そしてその想いこそが、事件の驚愕の真実を明らかにする。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2004年
製作国 日本
配給 東宝=電通=徳間書店=ディズニー=プロダクションI.G=三菱商事=日本テレビ
上映時間 99
公開日 2004年3月6日(土)公開
カテゴリ SF
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