「キープ・オン・ロッキン」(2003)

80点80
『ナースのお仕事/ザ・ムービー』の両沢和幸による青春ドラマ。ロックバンドのヴォーカル青年が、栄光と挫折を味わい、故郷で新たな人生を歩み始めるまでを丁寧に描き出す。自信過剰で傲慢だった主人公が、自分自身と向き合うまでの心の変化を、ロックバンドto be continuedの元ヴォーカル岡田浩暉が熱演。主題歌と挿入歌2曲の作曲も手がけている。

あらすじ

高原英二(岡田浩暉)はロックバンド“ブラフ”のヴォーカル。5年前に一世を風靡したが、今ではメンバー間の不仲も表面化し、小さなライブハウスで投げやりな演奏を繰り返す日々。同棲している恋人の洋子(梨花)との仲もマンネリ気味。最近新曲を出していないバンドは、ついにレコード会社から契約を切られてしまう。行き詰まった英二が気晴らしに故郷に帰ると、機械工場を営む父親・建造(井川比佐志)は病気で入院していた。夫の看護をしつつ、代わりに工場の経営も見なければならない母親(大森暁美)は、すでに疲れきっていた。父親は病床で工場の作業報告書に目を通しながらも、息子の英二が仕事に行き詰まっているのに気づいていた。昔から父親とは衝突を繰り返していた英二。強がる英二に追い討ちをかけるように、陽子から連絡が入った。バンドが英二をはずして新しい女性ヴォーカルを入れるというのだ英二は東京へ戻ろうとするが、父の要体が急変し、そのまま帰らぬ人となってしまう。父の葬儀が終わると、工場と従業員の不安が残された。現実が英二の前に立ちふさがる。「お父さん、本当はお兄ちゃんに工場を継いでほしいって思ってたんだよ」。妹(野波麻帆)の言葉が、英二の胸に突き刺さる。母親は自分ひとりで続けるのは無理だと思い、工場閉鎖を決意する。小さな工場を守りつづけてきた父の人生を思い、故郷の旧友たちが家業を継いだり地道に仕事をする姿を目の当たりにしたとき、あれほど苦しんでいた英二の中から新しい音楽が生まれた。それはショウビジネスとは無縁の、英二の心の奥底から生まれた音楽だった…… 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2003年
製作国 日本
配給 東映=ダブルズ
上映時間 109
公開日 2003年11月22日(土)公開
カテゴリ 人間ドラマ
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