「river」

64点64
北海道テレビで大人気を博した 『水曜どうでしょう』の企画・構成・出演を担当していた鈴井貴之監督の長編第2作目。暗い過去に悩む4人の同級生が、記憶を操作できる薬品の強奪計画に参加するサスペンス。登場人物の人生を交互にバランスよく描きつつ、時間軸を巧みに前後させながらひとつのドラマとして結びつける鈴井監督のアイデアが冴え渡る力作。

あらすじ

佐々木耕一(大泉洋)は実直な警察官。その実直さゆえ、拳銃使用に関しては常日頃から抵抗を感じ、普段の勤務の際も自分の拳銃には弾を入れていなかった。そんなある日、警邏中に入った無線から『通り魔殺人事件発生』の知らせを受ける。犯人を見つけて追うが、犯人は通行人を人質にする。人質の首にナイフを当てて抵抗する犯人。佐々木は拳銃を構え威嚇するが、その拳銃に弾は入っていない。犯人は人質を盾に逃走。翌日、人質は死体となって発見された。藤沢聡(安田顕)は教会の前にいた。本来ならば自分の結婚式をする予定であった教会。しかし相手の女性は2ヶ月前、通り魔殺人事件の犠牲となり、もうこの世にはいない。その事件の犯人は今も逮捕されていない。しかもその事件の際、警察の対応の悪さから、犯人を取り逃がし彼女が犠牲になったと聞き、藤沢は探偵を使い、その警察官をも捜そうとしていた。犯人逮捕は警察に任せ、自分はその警察官を見つけ、法的手段をもって彼女を弔おうと考えていたのである。九重達也(佐藤重幸)は、ススキノの外れで寂れたバーを経営していた。九重はかつて、オリンピックの代表候補にもなったジャンプ競技の選手。しかし、開催半年前、交通事故に遭い二度と空を飛ぶことができなくなってしまった。しばらくは悲劇のヒーローと世間にもてはやされたが、5年も過ぎた今となっては、誰も彼を覚えてはいなかった。横井茂(音尾琢真)は製薬会社のエリート課長。会社内の派閥争いの先兵として様々な形で暗躍する切れ者だ。しかし、彼の人生の中には唯一の汚点があった。それは小学生の一時期、転校した学校でいじめにあっていたのである。もう遠い昔の話だが、彼にはそれが忘れられなかった。そんな4人が、小学校の同窓会で18年ぶりに再会する。とりとめのない話で盛り上がる中、誰かが呟いた。「すべてを忘れて、子供の頃から人生をやり直したい」と。辛く重い現実を抱えた今、誰もが心の中で同意していた。4人は九重のバーで、客の小杉という男から過去を忘れる方法があると言う話を聞く。とある製薬会社の奥に、厚生労働相の認可が下りず、眠っている『記憶を操作出来る薬品』があるというのだ。倫理的にも問題があり公にはできない。つまりは暴力団の金庫の中身のようなもので、盗み出しても警察には通報されないというのである。小杉は、それを盗み出すことを提案してきた。最初は冗談半分に聞いていた4人だったが、横井以外はその計画に参加することにする……。 【キネマ旬報データベースより】
製作国 日本
配給 クリエイティブオフィスキュー
上映時間 109
公開日 2003年11月29日(土)公開
映倫 PG12
カテゴリ サスペンス/ミステリー
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