「Seventh Anniversary」(2003)

【DVD発売中】

58点58
『OPEN HOUSE』『きょうのできごと』など監督作が目白押しの行定勲監督による、ガーリーなラブ・ファンタジー。失恋する度に身体から小さな石が出てくる女の子を主人公に、“失恋のカケラ“が巻き起こす珍騒動を、DVカメラを駆使した軽やかでポップな映像で描き出す。全篇出ずっぱりで好演した小山田サユリの、等身大の可愛らしさが光る。

あらすじ

柔らかな光が射し込むトイレの中で、7回目の失恋をしたルル(小山田サユリ)は、押し寄せる激しい痛みに苦しんでいた。タイル貼りの壁には、石の入った6つのビンがまるで標本のように飾られている。そのビンに貼られたラベルには、ひとつひとつ丁寧に日付が書かれていた。それは彼女の失恋の記憶。ルルの恋はいつも、失恋に終わってしまう。そして、恋を失ったその時から、彼女の身体にはしこりが出来る。やがて、失恋の痛みは生みの痛みに変わり、彼女の体から小さな石がこぼれ落ちる。医者はその症状を、「尿管結石」と診断するけれど、彼女にとってそれは失なった恋の結晶だった。懲りずにしてしまった7回目の恋。大好きだった恋人のマー君は、記憶喪失だった。それを知らずに夢中で恋をしていたルルのもとに、突然、妻と子供が現れて彼を連れ去っていった。トイレで苦しむルルを心配している幼なじみの天平(柏原収史)。そして、ようやく生まれた石は、いつもより少しだけ大きく綺麗だった。ルルはその7つ目の石に<Seventh Anniversary>と名づけ、指輪にした。ひょんな事からルルは、幼い頃から姉のように慕っていたナナ(秋本奈緒美)と再会する。ルルの指輪に目を付けたナナと恋人の潤(水橋研二)は、「石の価値を確かめてみないか?」とオークションに誘い、<Seventh Anniversary>には1000万という値がつけられた。指輪を手に入れたのは、奥貫(津田寛治)という男。彼は手に入れた指輪をルルに返すと、「一度だけ食事に付き合ってくれませんか?」と、彼女を誘う。こうしてルルに、新しい恋が訪れた。奥貫に誘われて開いたルルの店には、行列ができた。石を売るために次々と押し寄せる女たちと、値段のつけられた石を購入していく男たち。石に値段を付けるのはルル。その値段には、たいした根拠なんかない。それなのに、男たちも女たちも、石に向かって殺到する。狂ったように石に翻弄されていく人々。その姿に接しているうちに、ルルのなかで大いなる疑問がふくらんでゆく。「人の恋に、値段なんて付けていいの?」。一方天平は、世間に祭り上げられてゆくルルのことが、心配でならない。そして不安は的中し、やがて悲劇が訪れる。みんなが求めているものはいったいなんなのか。ルルが欲しかったのはたったひとつ。それは、尿道結石に踊らされる人たちが見失ってしまった、大切なものだった……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2003年
製作国 日本
配給 スープレックス=リベロ=アミューズ
上映時間 76
公開日 2003年11月22日(土)公開
映倫 PG12
カテゴリ 青春ドラマ
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