「マルタイの女」(1997)

【DVD発売中】

61点61
「スーパーの女」に続く伊丹十三の監督作。警察の身辺警護の対象者(通称マルタイ)となった女優をめぐる物語が展開する。かつて暴力団に襲われた伊丹監督の体験が基になっているとか。

あらすじ

わがままで有名な女優の磯野ビワコは、ふとしたことから弁護士夫婦が殺害される現場を目撃してしまい、それに気づいた犯人に殺されそうになったが、危ういところで助けられた。逃走した犯人は殺された弁護士と対立していたカルト宗教集団真理の羊の一員らしく、警察の事情聴取を受けたビワコは、殺到したマスコミを相手に会見を行い、裁判で証言台に立つことを約束する。重要証人となったビワコの身を守るため、警察は彼女をマルタイと呼ばれる身辺保護対象者とし、立花と近松のふたりの刑事をガードに送り込んだ。ふたりの刑事はビワコのマンション、仕事場、小唄や踊りの稽古場はもちろん、移動中の車にも必ず片方が同乗し、ショッピングなどのプライベートにまでもぴったりと張り付いて彼女の身辺を保護する。彼らはあくまで私生活には干渉しないが、ビワコは愛人関係にあるテレビの編成局長・真行寺との不倫の現場にまでもついてこようとするふたりの刑事に、落ち着かない生活を強いられた。一方、ふたりの刑事の方も、昔からビワコのファンでミーハーぶりを隠せないでいる近松に対し、ひたすら職務を全うしようとする堅物の立花は、傍若無人なビワコの振る舞いにいらだちを覚える。しばらくして、教団幹部の命令で身を隠していた犯人の大木が逮捕された。すぐに面通しが行われ、ビワコは記憶をたどりながら彼が犯人だと証言する。大木が犯行を自白し、ビワコの証言がより重要性を持つようになってくると、教団は顧問弁護士の二本松を通じてビワコに証言をやめさせるよう、なりふり構わぬ脅しを始めた。愛犬を殺された上、真行寺との不倫をマスコミにバラされたビワコは、精神的に大きなダメージを受け、証言をためらうようになってしまう。ふたりの刑事は勇気を持つようビワコを励ますが、スキャンダルが原因で舞台を降板させられた彼女は、舞台衣裳のまま楽屋から姿を消した。もともと彼女の想い出の場所であった目撃現場で教団の実行部隊に襲われたビワコは、駆け付けた立花に危ういところを救われる。さらにビワコを乗せて裁判所へ向かう途中の車を襲った教団に対しても、命がけで立ち向かっていく立花たちの姿に、ビワコはどんなことがあっても証言をするという覚悟を決めて、裁判所に入っていった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1997年
製作国 日本
配給 東宝=伊丹プロダクション
上映時間 131
公開日 1997年9月27日(土)公開
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