「ソナチネ〈1993年〉」(1993)

【DVD発売中】

74点74
恩義のある親分から沖縄の友好関係にある中松組へ、加勢に行ってほしいと頼まれた北嶋組の幹部・村川。村川興業幹部の片桐、弟分のケンを連れて沖縄へと飛んだ彼だったが、東京からやって来た助っ人に、かえって島の空気はピリピリしだす。そしていきなり、銃撃戦が勃発。襲撃され、身の危険を感じた村川たちは、身を隠すとともに東京の親分に状況報告を頼むが、羽振りのいい村川たちを妬んだ親分のワナだったことが判明する……。表情一つ変えぬ殺傷場面、ただ純粋な暴力だけを映し撮ったリアルで極限的なシーンなど、「その男、凶暴につき」「3−4×10月」をさらに深化させた緊張感あふれる北野武の映像世界に驚かされる。そして沖縄の隠れ家での、ほんのつかの間の休息を楽しむかのような海辺での戯れの和やかな空気との、絶妙の対比。北野映画の集大成と言っても過言ではない一作だ。

あらすじ

北嶋組幹部・村川は、組長から沖縄の友好団体・中松組が敵対する阿南組と抗争しているので助けてほしいとの命令を受けた。村川の存在が疎ましい幹部の高橋の差し金だったが、結局村川は弟分の片桐やケンらを連れて沖縄へ行く。沖縄では中松組幹部の上地や弟分の良二たちが出迎えてくれるが村川らが来たことでかえって相手を刺激してしまい、抗争はますます激化。ある者は殺され、ある者は逃げ出す。生き残った村川、片桐、ケン、上地、良二の五人は海の近くの廃家に身を隠した。ある夜、村川は砂浜で女を強姦した男を撃ち殺した。それを見て脅えもしない若い女・幸はいつのまにか村川と一緒にいるようになる。東京に連絡を入れても高橋がつかまらず、イラつく片桐をよそ目に、海辺でロシアンルーレットや花火や釣りに興じる村川。だが殺し屋などによってケンも片桐も上地も殺されてしまう。やがて沖縄にやって来た高橋を村川は捕まえ、阿南組と組むために村川たちを破門にし、中松組を解散させようと企んでいることを聞き出して彼を殺す。そして手打ち式の会場に襲撃をかけるが、生き残り、幸の持つ廃家へ向かう途中、村川は鈍口をこめかみに当て自ら命を絶つのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1993年
製作国 日本
配給 松竹=バンダイビジュアル=松竹第一興行
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監督

キャスト

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