「シコふんじゃった。」(1991)

【DVD発売中】

76点76
「変態家族・兄貴の嫁さん」や「ファンシイダンス」で一種のカルト的な人気を持つ周防正行が実力を見せつけた傑作“相撲“映画。本木雅弘がマワシ姿の主人公を演じることでも話題になった。その本木扮する大学生、秋平は卒業するために必要な単位をもらうため、教授が監督する相撲部の試合に出場することになる。その相撲部は部員一人きりで潰れかけていたのだ。秋平をはじめ素人を集めて何とか出場した大会では当然のごとく惨敗。試合後、相撲部OBにさんざんにコケにされた秋平は、一度試合をすれば退部してよいという約束を忘れて、次は絶対に勝ってみせると豪語する。翌日から練習を始める相撲部だが、すぐに強くなるはずはない。小学生の腕白相撲の力士たちにさえ軽く投げ飛ばされる秋平たちを見て、教授がついに本腰を入れた……。スポ根ものの王道でも邦画初の相撲を取り上げた物語を、笑いを交えながら見せていく演出力は見事。柄本明、竹中直人らの脇役陣も光る。

あらすじ

キリスト教系の教立大学4年の秋平は、父親のコネで就職も決まり、残りわずかな大学生活を思いっきりエンジョイしていた。ある日、卒論指導教授の穴山に呼び出される秋平。授業に一度も出席したことのなかった秋平は、穴山から卒業と引き換えに、彼が顧問をしている相撲部の試合に出るよう頼まれ、仕方なく引き受けてしまう。ところがその相撲部の部員は8年生の青木ひとりだけ。相撲を心から愛しているものの一度も試合に勝ったことがない。やがて秋平と同じようにデブのクリスチャン田中と、秋平の弟・春雄が入部。さらに春雄に思いを寄せるデブ女の正子がマネージャーとして参加。このメンバーで何とか団体戦に出場するが惨敗。秋平は思わず「今度こそ勝ってやる!」とOB達に宣言。こうして3カ月後のリーグ戦を目指すことになってしまう。そんな秋平らを見守る名誉マネージャーの夏子。それにイギリスからの留学生スマイリーも加わるが、人前でお尻をさらけ出すことを拒むスマイリーは、まわしの下にタイツをはく始末。名門相撲部復活をかけて厳しい練習の毎日が続く。そして夏合宿を経て、ようやくリーグ戦出場。秋平らは何とか勝ち進んでいくがやや苦戦気味。スマイリーも彼らの奮闘する姿に圧倒され、ようやくタイツをはぎ取り試合に出場。教立大学相撲部は優勝するのだった。そして、部員はそれぞれの道を歩み、いつしか相撲を心から愛するようになった秋平は、ひとり相撲部に残る決意を固めるのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1991年
製作国 日本
配給 東宝=大映=キャビン
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